API version 1

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RW

string

format

書式文字列を指定します。

書式文字列は、Spreadの独自書式で他のクラスの書式文字列とは異なりますのでご注意ください。

初期値はUNSPECIFIEDです。システム規定値は空白文字列です。

使用可能な書式記号

数値の書式記号

書式記号	説明
#	1桁の数字を示します。# の数だけ桁数が指定され、その有効桁数しか表示されません。余分な0は表示されません。
0	1桁の数字を示しますが、指定したゼロの桁数だけ常にゼロが表示されます。
?	余分なゼロはスペースで表示します。
.	小数表示します。
,	数字書式中に指定した場合、3桁ごとに,を入れて表示します。数字書式の末尾に指定した場合、個数×3桁ずらして表示します。
%	パーセント形式で表示します。
/	分数形式で表示します。
E+ または E-	指数形式で表示します。

書式文字列中に「.」(ピリオド)が含まれる場合、「.」の前の#/0/?書式記号列(以下、数字書式)を整数部、「.」の後の数字書式を小数部として小数表示します。

整数部書式の桁数よりも整数の位の桁数が多い場合は、すべての整数の位を表示します。

小数部書式の桁数よりも小数の位の桁数が多い場合は、書式桁数に合わせて小数の位の桁数が四捨五入します。

数字書式中に「,」(コンマ)が含まれる場合は、3桁毎に,で区切って表示します。

数字書式の末尾に「,」がある場合は、その数×3桁だけ割った数値を表示します。

書式文字列中に「%」が含まれる場合、パーセント形式として100倍した数値を表示します。

書式文字列中に「/」が含まれる場合、分数表示します。

「/」の前の書式記号が二つある場合は、一つ目を整数部、二つ目を分子、「.」の後の書式記号を分母として帯分数表示します。

「/」の前の書式記号が一つの場合は、それを分子、「.」の後の書式記号を分母として仮分数表示します。

分数表示の場合、分母が指定した桁数の範囲内で最も近い分数を約分して表示します。

書式文字列中に「E+」,「E-」,「e+」,「e-」が含まれる場合、「E」の前の数字書式を仮数部、「E」の後の数字書式を指数部として指数表示します。

E+の場合は、指数がプラスの場合にも常時符号が付いて表示します。E-の場合は、指数がマイナスの場合のみ符号が付きます。

仮数部の整数桁数が2桁以上の場合は、指数がその桁数の倍数になるように仮数表示が調整します。

注意

書式指定では桁数は規定されません。あくまでも表示方式を設定するものになります。

最大桁を指定する場合はSpreadStyleText.maximumプロパティを使用してください。

日付の書式記号

書式記号	説明
yy	西暦の下2桁を表示します。
yyyy	西暦を4桁で表示します。
e	和暦の年を表示します。
ee	和暦の年を2桁の数値で表示します。
g	和暦の年号の省略形（M ,T, S, H, R...）を表示します。
gg	和暦の年号の一文字目（明、大、昭、平、令..）を表示します。
ggg	和暦の年号（明治、大正、昭和、平成、令和..）を表示します。
m	月を表示します。
mm	月を2桁で表示します。
mmm	月の英語の頭文字3文字（Jan～Dec）を表示します。
mmmm	月の英語（January～December）を表示します。
mmmmm	月の英語の頭文字（J～D）を表示します。
d	日を表示します。
dd	日を2桁で表示します。
ddd	曜日の英語の頭文字3文字（Sun～Sat）を表示します。
dddd	曜日の英語（Sunday～Saturday）を表示します。
aaa	曜日の漢字の頭1文字（日～土）を表示します。
aaaa	曜日の漢字（日曜日～土曜日）を表示します。

西暦から和暦への変換はDateクラスのsetLocalCalendarメソッドの定義に従います。

時間の書式記号

書式記号	説明
h	時刻（0～23）を表示します。
hh	2桁の時刻（00～23）を表示します。
m	分（0～59）を表示します。
mm	2桁の分（00～59）を表示します。
s	秒（0～59）を表示します。
ss	2桁の秒（00～59）を表示します。
AM/PM	午前の場合はAM、午後の場合はPMを表示します。
A/P	午前の場合はA、午後の場合はPを表示します。
[h]	24時間を超える時間の合計を表示します。
[m],[mm]	60分を超える分の合計を表示します。
[s],[ss]	60秒を超える秒の合計を表示します。

分を表す表示記号（m, mm）は、時刻を表す表示記号の直後もしくは、秒を表す表示記号の直前でなければ分を表す書式記号として認識されません。それ以外の場合は月を表す表示記号として解釈されます。

AM/PM 、am/pm 、A/P 、a/p を時刻の書式記号に含めると、時刻は12時間表示で表示されます。それ以外の場合は24時間表示で表示されます。

[h],[hh] を指定した場合は、日数を24倍した数が時刻数値に足されて表示されます。年月日の指定はできません。

[m],[mm] を指定した場合は、日数の24×60倍と時刻×60倍した数が分の数値に足されて表示されます。年月日および時刻の指定はできません。

[s],[ss] を指定した場合は、日数の24×60×60倍と時刻×60×60倍と分×60倍した数が秒の数値に足されて表示されます。年月日および時分の指定はできません。

色の書式記号

書式記号	説明
[黒]	文字色を黒色(#000000)で表示します。
[青]	文字色を青色(#0000ff)で表示します。
[水]	文字色を水色(#00ffff)で表示します。
[緑]	文字色を緑色(#00ff00)で表示します。
[紫]	文字色を紫色(#ff00ff)で表示します。
[赤]	文字色を赤色(#ff0000)で表示します。
[白]	文字色を白色(#ffffff)で表示します。
[黄]	文字色を黄色(#ffff00)で表示します。
[色n]	文字色をシステム規定色で表示します。 nは1～56で色定義は以下の通り 色番号 色コード 色番号 色コード 色番号 色コード 色番号 色コード 1 #000000 15 #c0c0c0 29 #800080 43 #99cc00 2 #ffffff 16 #808080 30 #800000 44 #ffcc00 3 #ff0000 17 #9999ff 31 #008080 45 #ff9900 4 #00ff00 18 #993366 32 #0000ff 46 #ff6600 5 #0000ff 19 #ffffcc 33 #00ccff 47 #666699 6 #ffff00 20 #ccffff 34 #ccffff 48 #969696 7 #ff00ff 21 #660066 35 #ccffcc 49 #003366 8 #00ffff 22 #ff8080 36 #ffff99 50 #339966 9 #800000 23 #0066cc 37 #99ccff 51 #003300 10 #008000 24 #ccccff 38 #ff99cc 52 #333300 11 #000080 25 #000080 39 #cc99ff 53 #993300 12 #808000 26 #ff00ff 40 #ffcc99 54 #993366 13 #800080 27 #ffff00 41 #3366ff 55 #333399 14 #008080 28 #00ffff 42 #33cccc 56 #333333

書式で文字色を指定した場合、fgColorプロパティの設定値は無視されます。

それ以外の書式記号

書式記号	説明
@	セルの値をそのまま表示します。
"string"	""で囲まれた文字列をそのまま表示します。
_	_に続く１文字を空白で表示します。

表示形式の書式

表示形式は「;」で区切ることで、4つの書式を作成することができます。 それぞれの表示形式は角括弧（[]）及び、角括弧内の比較演算子(< ,> , =, >=,<= , <>)を使用して条件を指定できます。

条件を指定しない場合は、それぞれ

正の数の書式;負の数の書式;ゼロの書式;文字列の書式

として解釈されます。負の数は符号を取った値が数字書式部に表示されますので、必要に応じて書式にマイナス文字を含める必要があります。

表示例

値	書式	表示	説明
123	#####	123	書式桁数が余る部分は詰めて表示
123	00000	00123	書式桁数が余る部分は0を表示
123	?????	__123	_はスペース。書式桁数が余る部分はスペースを入れて表示
123	#.#	123.0	整数部は、書式桁数が足りない場合でも全桁表示
4.56	#.#	4.6	小数部は、書式桁数で四捨五入
1234567	#,###	1,234,567	数字書式中に「,」があるので、3桁ごとに,区切りを入れる
1234567	#.##,,	1.23	数字書式末尾の「,」の数×3=6桁、1000000で割った数を表示
0.123	##.#%	12.3%	パーセント表示では、100倍した数を表示
1.25	# #/#	1 1/4	帯分数表示
1.25	#/#	5/4	仮分数表示
0.16	#/#	1/6	分母1桁で最も近いのは1/6 = 0.16666…
0.16	#/##	4/25	分母2桁で最も近いのは4/25=0.16
123	#.#E+#	1.2E+2	指数部がプラスの場合も符号表示
123	#.#E-#	1.2E2	指数部がプラスの場合は符号表示なし
0.123	#.#E+#	1.2E-1	指数部がマイナスの場合は符号表示あり
0.123	#.#E-#	1.2E-1	指数部がマイナスの場合は符号表示あり
123	###.#E#	123.0E0	仮数部整数桁が3桁なので、指数は3の倍数
1234	###.#E#	1.2E3	仮数部整数桁が3桁なので、指数は3の倍数
12345	###.#E#	12.3E3	仮数部整数桁が3桁なので、指数は3の倍数
123456	###.#E#	123.4E3	仮数部整数桁が3桁なので、指数は3の倍数
1234567	###.#E#	1.234E6	仮数部整数桁が3桁なので、指数は3の倍数
1996/1/6	yy/m/d	96/1/6	西暦年の下2桁、月・日はゼロ埋め無し
1996/1/6	yyyy/mm/dd	1996/01/06	西暦年4桁、月・火は2桁にゼロ埋め
1996/1/6	gee.m.d	H08.1.6	年号の省略表記、和暦年ゼロ埋め
1996/1/6	ggge年m月d日(aaa)	平成8年1月6日(土)	年号、和暦年、曜日
1996/1/6	gge	平8	年号の1文字目
1996/1/6	ddd, d mmm yyyy	Sat, 6 Jan 1996	曜日の英語表記3文字、日、月名の英語表記の頭3文字、年
1996/1/6	dddd, mmmm d	Saturday, January 6	曜日名、月名の英語表記
1996/1/6	mmmmm	J	月名の英語表記の頭1文字
1996/1/6	aaaa	土曜日	曜日の日本語表記
1996/1/6 6:05:03	hh:mm	06:05	hの後のmは時間表示
1996/1/6 6:05:03	mm:ss	05:03	sの前のmは時間表示
1996/1/6 6:05:03	mm:hh	01:06	時間の表示条件に該当しないため、mmは時間ではなく月を表示
13:14:15	hh:mm:ss AM/PM	01:14:15 PM	AM/PMがある場合は、hhは12時間制で表示
1.5	yyyy/mm/dd hh:mm:ss	1899/12/31 12:00:00	1899/12/30 00:00:00を起点とし、1.0=1日として日付時間換算
1.5	[h]:mm:ss	36:00:00	日数を時間に変換 1.5日=36時間
1.5	[m]:ss	2160:00	日時を分に変換 1.5日=2160分
1.5	[s]	12960	日時分を秒に変換 1.5日=129600秒
文字列	"ymd"@	ymd文字列	"でくくることで文字列を埋め込み可能
文字列	@文字追加	文字列文字追加	書式記号にない文字はそのまま埋め込み可能
-123	#;▲#	▲123	書式複数指定時、負の数は符号を取った値を数字書式部に表示
-123	#;[赤]-#	-123	負の数の場合は赤色(#ff0000)で表示
-123	[<-100][緑]-#;[赤]-#	-123	-100より小さい場合は緑色(#00ff00)で表示

使用例 CRSダウンロード

Form SpreadStyle_format {
   x = 0;
   y = 0;
   width = 800;
   height = 600;

   Spread spread1 {
           x = 8;
           y = 8;
           width = 640;
           height = 440;
           maxColumns = 20;
           maxRows = 20;

           columns(1).width = 150;

           Cell("A1").value = 1234567;
           #1234567をカンマ区切り円で表示
           Cell("A1").style.format = "#,##0\"円\"";

           Cell("A2").value = new Date("2010/1/1");
           #2010/1/1を和暦年月日及び曜日で表示
           Cell("A2").style.format = "gggee年mm月dd日(aaa)";

           Cell("A3").value = new Date;
           #現在時刻を赤字の12時間制で表示
           Cell("A3").style.format = "[赤]AM/PM hh:mm:ss";

   }
}