API version 1

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mount

任意のフォルダを仮想ファイル名にマウントします。

例えば、C:\tempに対して/app/dataのような仮想ファイル名でアクセスできるようになります。
mountメソッドは、プライベート属性の場合のみ呼び出すことができ、パブリック属性の場合はCRS::Common::Core::FileSystem-1:1の例外が発生します。
マウントに成功すると、それ以降は仮想ファイル名でマウントしたフォルダにアクセスできます。
unmount メソッドでマウントを解除できます。
マウントされた状態は、マウントしたFileSystemオブジェクトのみ有効です。
複数のFileSystemオブジェクト間でマウント状態が共有されることはありません。

セキュリティ警告ダイアログ

mountメソッドを呼び出すと以下のセキュリティ警告ダイアログが表示されます。


../../../../_images/image001.png

このダイアログでユーザがOKを選択しない限りマウントは成功しません。


マウントされるフォルダは「別のフォルダを選択」によりユーザが選択したフォルダです。

マウント対象のフォルダ名を指定した場合はフォルダ選択の初期値となりますが、ユーザの選択が優先されます。

実際にユーザがどの物理フォルダを選択したかは mapPath メソッドで確認できます。


セキュリティ警告ダイアログで「今後、このメッセージを表示しない」をチェックしてOKを選択した場合、以降のマウントでは後述のマウント情報の記録の条件が一致すれば、警告ダイアログを表示せずに前回と同じフォルダに自動的にマウントします。

ただし、フォルダが削除されていてアクセスできないなど、そのフォルダがマウントの対象として指定できない状態に変わっている場合は、再度セキュリティ警告ダイアログが表示されます。

マウントポイント

マウントするフォルダにアクセスするための仮想ファイル名がマウントポイントです。


マウントポイントにルートフォルダ("/")を指定することはできません。必ず、名前を指定する必要があります。

すでに同じマウントポイントにマウントが行われている場合は、例外が発生します。


マウントポイントは、実際のフォルダが存在する必要はありません。

例えば、ルートフォルダ以外のフォルダが存在しない状態でも、/app/dataをマウントポイントにできます。

マウントポイントに実際のフォルダが存在する場合は、マウントにより隠されてアクセスできなくなります。

マウント情報のローカルコンピュータへの記録

マウントに成功すると、マウントしたフォルダやセキュリティ警告ダイアログの情報が、マウント情報としてローカルコンピュータに記録され、以降、同じ条件でマウントするときに使用されます。


マウント情報は、以下の条件をキーにして記録されます。

  • ログインユーザ

  • CRSをダウンロードしたサーバ名

  • マウントポイントの仮想ファイル名


例えば、セキュリティ警告ダイアログで「今後、このメッセージを表示しない」を選択した場合は、この記録されたマウント情報を使ってマウントします。

マウント情報は、セキュリティ警告ダイアログで「キャンセル」を選択したときや、unmount メソッドでマウント記録の削除を指定したときに削除されます。

セキュリティレベルによる動作の違い

セキュリティレベルは設定ファイル(crsconf)の security.disk.level プロパティで指定します。

レベル

説明

0

警告ダイアログは表示されません。 マウント情報がローカルコンピュータに記録されていない場合(初回マウント時な ど)は、folderに指定したフォルダに即座にマウントします。

1

「今後、メッセージを表示しない」を選択後は警告ダイアログは表示されません。

2

常に警告ダイアログを表示します。

注釈

[Biz/Browser DT 概要マニュアル]-[設定ファイル(crsconf)について]

呼出形式一覧

呼出形式

説明

boolean mount(string purpose, string vpath[, string rpath])

任意のフォルダを仮想ファイル名にマウントします。

戻り値一覧

戻り値

説明

boolean

マウントが成功した場合はtrueを, そうでなければfalseを返します。

引数一覧

引数

説明

purpose

マウント確認ダイアログの「利用目的」欄に表示される文字列を指定します。

vpath

マウントポイントとなる仮想ファイル名を指定します。

rpath

マウント対象のフォルダ名を指定します。

例外

識別子

説明

CRS::Common::Core::FileSystem-1:1

プライベートファイルシステム以外のマウント操作はできません

CRS::Common::Core::FileSystem-1:3

既にマウント済のフォルダです

CRS::Common::Core::FileSystem-1:4

ルートフォルダにはマウントできません

CRS::Common::Core::FileSystem-1:5

ファイルが見つかりません

関連項目

getMountListunmount メソッド



使用例 CRSダウンロード

Form Filesys_01 {
   x = 0;
   y = 0;
   width = 800;
   height = 600;

   var fs = new FileSystem(FileSystem.PRIVATE_ROOT);

   var path = "/data";
   var dat1 = "samplewrite" ;
   fs.Mount("データフォルダ", path, "c:\\temp");
   var f = fs.Open(fs.MakePath(path, "sample.txt"), FileSystem.OPEN_WRITE);
   f.Write(dat1);
   f.Close();

   var li =  fs.getMountList() ;
   print(li.className,li.isArray,li.length , li.name,li.subType);
   print(path ,"の物理的ファイル名は ", fs.mapPath( path ) ) ;
   fs.Unmount(path);

   /*
   このサンプルは、
   c:\temp の書き込み用フォルダーを用意して実行してください。
   2回確認ボックスが現れますので、OKを選択してください。
   実際のプログラム化の際は、十分な確認をお願いします。
   */

}