接続ライセンスの仕組み

ここでは、接続ライセンスの技術的な仕組みと利用方法について説明します。

接続ライセンスの概要

接続ライセンスには、接続できるURLが登録されています。Biz/Browser DTは、登録されたURL(ワイルドカード標記可)の通信のみを許可します。

有効期限が明示されている場合は、示された期日以降はその接続ライセンスは無効となります(オプションにより猶予期間を与えることも可能です)。

接続ライセンスの有無で制限される機能

Biz/Browser DTには多くの通信機能が搭載されていますが、そのうちObjectクラスのgetメソッドを利用したhttpまたはhttps通信だけが、接続ライセンスの有無により制限されます。

Applicationクラスのloginメソッド、HttpSessionクラスのget、postメソッド、import命令などは、接続ライセンスの有無に関わらず通信を行います。


接続ライセンスがない場合

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接続ライセンスの登録

接続ライセンスは、Biz/Browser DTに接続ライセンス証明書をインポートすることで登録されます。


接続ライセンス証明書（XMLファイル）は、Webサーバなどに配置して各クライアントPCのBiz/Browser DTに配布します。CRSプログラム上からApplication.importConnectionLicenseメソッドで接続ライセンス証明書をダウンロードします。記載内容に問題がなければ接続ライセンスが登録されます。


登録された接続ライセンス証明書は、Biz/Browser DTがインストールされているクライアントPCに保存され、次回以降のBiz/Browser DTの起動時には自動的に読み込まれます。

接続ライセンスの確認

登録された接続ライセンスは、Biz/Browser DTのメニュー[設定]→[一般]→[接続ライセンスの確認]から確認できます。


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有効なライセンスは✔マークで、無効なライセンスは✘マークで表示されます。

また、CRSプログラム上ではApplication.hasConnectionLicenseメソッドで確認できます。

一般的なライセンス登録の流れ

Biz/Browser DTを利用したシステムは、Application.loginメソッドの呼び出しから始まります。（ログイン画面のURL選択でもApplication.loginメソッドが呼ばれます）

Application.login("http://server/start.crs");

Application.loginメソッドによる通信は接続ライセンスによる制限がありません。つまり、このメソッドに指定するCRSファイルは制限を受けずに実行できます。通常、このCRSファイル内で接続ライセンスを登録するプログラムを記述します。


start.crs

/* 接続ライセンスの確認とインポート */
if (!Application.hasConnectionLicense("http://server")) {
    try {
        Application.importConnectionLicense("http://server/license.xml");
    } catch (exp) {
        messageBox(exp);
        login();
    }
}
get("appmain.crs");

システムのメインとなるCRSファイルは、接続ライセンスの確認、登録のあとでObjectクラスのgetメソッドで呼び出します。

接続先URLについて

接続ライセンスには、接続先情報としてURLが登録されています。

URLにはワイルドカードを含んだ記述が可能です。

http://*.example.com:8080/app

URLは比較時に自動的に末尾に"*"が付加され比較が行われます。

上記の場合、自動的に

http://*.example.com:8080/app/*

と見なされます。

よって、接続先の確認を行う際

http://www.example.com:8080/app/main/menu.crs

も

http://backup.example.com:8080/app/test/menu.crs

も共に有効なURLと見なされます。


接続ライセンスによる接続先のチェックは、getメソッドによりアクセスするURLに対して行われます。実際に配置されたCRSファイルの場所が異なる場合（別のサーバによる中継、ロードバランサなど）でも、最初にアクセスするURLが対象になります。

接続ライセンス証明書の保存先

接続ライセンス証明書（XMLファイル）のクライアントPCへの保存先は、OSによって異なります。

Windowsの場合、証明書はログインユーザごとに管理されユーザ別のフォルダに保存されます。

(OSインストールドライブ)\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\OpenStream\BizBrowserDT\licenses