Biz/Browser V エミュレータ¶
Biz/Browser DTにはBiz/Browser Vのアプリケーション資産を実行可能なエミュレータを搭載しています。
Biz/Browser Vエミュレータは複数同時に実行することが可能で、1つのタブが1つのBiz/Browser Vと同等の扱いとなります。Internet Explorerのタブ内部でBiz/Browser Vを動作させるのと非常に近い状態を再現しています。
Biz/Browser DTのコンテキストとは完全に独立した空間で動作を行うためDTで拡張された機能を利用することはできませんが、その代わりにBiz/Browser Vと高い互換性を持ちます。
本章ではBiz/Browser Vエミュレータの使用方法について説明します。
制限事項¶
Biz/Browser単体実行時のみ利用可能な機能は使用できません。
Root.SetMenuメソッド、Root.Resizeプロパティなどは無視されます。
初期実行を行うCRSに相対パスでのURLを記述している場合、通信エラーとなります。
これは仕組み上、初期実行のCRSをローカルマシンにダウンロードを行った上、エミュレータの実行を開始するため、相対パスを解決しようした場合、ダウンロードされたCRSのローカルディスク上のパスが起点になってしまうためです。
初期実行するCRSにはLoginメソッドを記述し、改めてサーバへLogin処理を行うようにしてください。
起動方法¶
ログインページからの起動
アドレス欄にBiz/Browser VアプリケーションへのURLを入力し、オプションボタンで[Biz/Browser V]を選択します。
[>]ボタンで新しくBiz/Browser Vタブが生成され指定されたURLが実行されます。
あらかじめブックマークにURLとBiz/Browser Vでの起動を設定し、ログインページ下段のブックマーク一覧からダブルクリック、もしくはコンテキストメニューの[ログイン]で新しくBiz/Browser Vタブが生成され指定されたURLが実行されます。
ドラッグ&ドロップでの起動
crs50またはcrsdtvファイルをBiz/Browser DTへドロップした場合、新しくBiz/Browser Vタブが生成されドロップされたCRSファイルが実行されます。
拡張子関連付けからの起動
エクスプローラなどのシェルからcrs50(インストール時にBiz/Browser DTへ関連付けした場合)またはcrsdtvファイルを「開く」、ダブルクリックなどの操作によりBiz/Browser DTが起動した後、Biz/Browser Vタブが生成され指定されたCRSが実行されます。
カスタムURLスキームからの起動
crs:、crs-http:などのカスタムURLスキームのファイル拡張子にcrs50またはcrsdtvを指定した場合、Biz/Browser DTが起動した後、Biz/Browser Vタブが生成され指定されたCRSが実行されます。
CRSスクリプトのApplication.loginメソッドを使用した起動
loginメソッドのtarget引数へTARGET_BIZVTAB、TARGET_BIZVWINDOWを指定すると、指定されたURLをBiz/Browser Vエミュレータで実行します。
# 指定URLをBiz/Browser Vタブを生成して実行
Application.login("http://server.example.com/app/bizvlogin.crs", Application.TARGET_BIZVTAB);