関係演算子

書式

式1 >  式2
式1 >= 式2
式1 <  式2
式1 <= 式2
式1 instanceof 式2

解説

関係演算子は左辺値と右辺値の大小関係の比較または継承関係の検証を行った結果をtrueまたはfalseで返します。


大小関係の比較

大小関係の場合、比較の条件は比較対照の式の型によって以下のように分類できます。

String  文字データの先頭からのコード値の大小を比較
Number  値の大小を比較
Date   日付及び時刻を比較

左辺と右辺の型が異なる場合、以下のように型変換が行われ比較されます。


左辺の型

右辺の型

説明

String

Number

左辺のStringをNumberに変換します

String

Date

左辺のStringをDateに変換します

Number

Date

右辺のDateをNumberに変換します

null

String

常に左辺のnull値が右辺のStringより小さな値として扱われます

null

Number

常に左辺のnull値が右辺のNumberより小さな値として扱われます

null

Date

常に左辺のnull値が右辺のDateより小さな値として扱われます

オブジェクト

(任意の型)

左辺のオブジェクトのデフォルトプロパティを使い上記変換を行います


左辺と右辺の型が上表と逆の場合も同様に変換されます。


継承関係の検証

継承関係の比較の場合、左辺には値/参照を、右辺にはクラス名を指定します。

左辺で指定された値/参照が、右辺で指定されたクラスを継承している場合trueが、そうでなければfalseを返します。

左辺にnull値が指定された場合は常にfalseが返ります。


関係演算子の例

1200 < 1000         falseと評価
"abc" < "def"       trueと評価
URIAGE.TANKA = 100;
URIAGE.TANKA < 200  trueと評価

"abc" instanceof String  trueと評価
1 instanceof String  falseと評価
null instanceof String  falseと評価