設定ファイル(crsconf)について

Biz/Browser DTではBiz/Browser自身の動作設定を以下の3レベルで指定することが可能です。

それぞれのレベルにて設定可能な項目が定められており、セキュリティを高めるため重要な設定はBiz/Browser上で動作するCRSスクリプトからは変更できないようになっています。


例えば、設定によりセキュリティを高めるためにExternalObjectクラスの使用を制限することなどを行うことができます。


システム設計者は適切な設定を行った設定ファイルを用意し、動作設定を行ってください。

各レベルでの設定可能項目は下記「設定可能項目一覧」を参照してください。

  1. 全体設定(起動時設定)

    Biz/Browser DTのすべてのコンテキスト(タブ)を含む全般の動作を設定します。

    Biz/Browser DT起動時に実行ファイルのあるフォルダへ配置された"settings.crsconf"ファイルを読み込みます。

    全体設定は新しいコンテキスト(タブ)が生成される際にコンテキスト初期設定として引き継がれます。

  2. コンテキスト設定(設定インポート)

    Biz/Browser DTの各コンテキスト(タブ)に反映する動作を設定します。

    上記の全体設定の項目と重複する場合は、コンテキスト内でのみ設定を上書きします。

    設定ファイルは任意の名称(.crsconfファイル)で、import文を用い設定を読み込むことができます。

    通常、スクリプトの先頭に記述します。


    記述例

    /* サーバから設定を読み込み */
    import "system_hoge.crsconf";
    
  3. スクリプト設定

    CRSスクリプト内でApplication.setPropertyメソッドを用い設定を変更します。


    記述例

    /* 通信タイムアウトを30秒に指定 */
    Application.setProperty("app.http.timeout", 30);
    

.crsconfファイルの書き方

「プロパティ名=値」という形式で記述します。複数の設定を行う場合は、それぞれ改行で区切ります。
文字列型のプロパティは値をダブルクォート("")で括ります。
security.file.level = 0
app.login.startup_url = "blank"
 :

設定可能項目一覧

全体設定

コンテキスト設定

スクリプト設定

プロパティ名

機能

デフォルト値

説明

×

security.class.object.eval

eval使用許可

boolean

true

true=使用可能, false=使用不可能

×

security.disk.level

マウント時の振る舞い

integer

1

0=確認無し相当, 1=確認あり(次回以降省略可能), 2=常に確認あり

×

security.external_execution

ExternalObject使用許可

boolean

true

true=使用可能, false=使用不可能

×

security.file.level

ファイルオープン許可

integer

1

0=確認無し相当, 1=確認あり(次回以降省略可能), 2=常に不許可

×

security.network.self_signed_certificate

SSL自己証明書許可

boolean

false

true=使用可能, false=使用不可能

×

×

app.login.startup_url

デフォルトログインURL

string

loginメソッドなどでログインしたときに呼び出すCRS。
ただし起動時はIDEモードの方が優先される。
「blank」を指定すると起動時に何も表示しない画面を代わりに表示します。

×

×

app.path.per_user_directory

ユーザ毎アプリ固有ディレクトリ

string

C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\OpenStream\BizBrowserDT

×

×

app.path.all_user_directory

全ユーザ共通アプリ固有ディレクトリ

string

C:\ProgramData\OpenStream\BizBrowserDT

app.http.timeout

HTTPタイムアウト(秒)

integer

3600

例)3600

×

×

app.http.autoload_system_client_certificate

クライアント証明書 自動ロード

boolean

true

Windows証明書ストアにあるクライアント証明書をロード
(エクスポート可能かつアクセス時に確認メッセージを表示しないもののみ)

app.cache.mode

スキーマ別キャッシュ有効/無効

integer

1

0=キャッシュを許可しません,1=http, httpsプロトコルでの通信時のキャッシュを許可します,2=fileプロトコルでの通信時のキャッシュを許可します,3=1と2を両方指定します

app.coredump.mode

コアダンプ出力の制御

integer

1

0=コアダンプ出力無効, 1=グローバル例外ハンドラ実行前に出力, 2=グローバル例外ハンドラ実行後、ハンドリングされていなければ出力

×

×

app.settings.browser.script_enabled

内蔵Webブラウザ:スクリプト実行許可

boolean

true

WebブラウザのJavascriptの実行許可  true=許可 false=非許可

×

×

app.settings.browser.popup_enabled

内蔵Webブラウザ:ポップアップ表示許可

boolean

true

Webブラウザのポップアップの許可 true=許可 false=非許可

×

×

app.settings.browser.http_cache_type

内蔵Webブラウザ:HTTPキャッシュ設定

integer

1

Webブラウザのキャッシュ設定
0=キャッシュしない
1=メモリにキャッシュを保持しブラウザ終了時に削除
2=ストレージにキャッシュを保持

×

×

app.settings.browser.plugin_enabled

内蔵Webブラウザ:プラグインを許可

boolean

true

WebブラウザのFlashの実行許可 true=許可 false=非許可

×

×

app.settings.browser.image_autoload

内蔵Webブラウザ:自動的に画像を読み込む

boolean

true

WebブラウザのWebページを開く際に中の画像を自動的にロードする  true=許可 false=非許可

×

×

app.settings.browser.toolbar_visible

内蔵Webブラウザ:ツールバーの表示

boolean

true

Webブラウザのツールバーの表示 true=表示 false=非表示

×

app.settings.style

ビジュアルスタイルの設定

string

default

default=commonと同じ, common=Biz/Browser独自共通スタイル, windows=OSのスタイルに準拠

app.compat_bizv.forward_root_to_frame

Biz/Browser V互換パッケージでのRootオブジェクトのプロパティ・メソッドフォワード処理の有効/無効

boolean

true

true=フォワードする false=フォワードしない

※値は環境により異なります