Biz/Browser V以降では、Windows XP以降で採用されたビジュアルスタイルに対応しています。
ビジュアルスタイルを有効にすると各ディスプレイオブジェクトがOSのテーマに沿ったものとなりOSとの一体感が向上します。
ではサポートされていません
ビジュアルスタイルの利用可否はDisplayObject派生クラスのVisualStyleプロパティで指定します。
各オブジェクト個別にビジュアルスタイルを適用するかどうかを指定することができます。
ただしビジュアルスタイルをサポートしていないクラスのVisualStyleプロパティは指定は無効(変化なし)となります。
例外的にrootオブジェクトのVisualStyleプロパティはデフォルト状態の指定となります。
ビジュアルスタイルを適用せず、従来のクラシックスタイルでの表示を行いたい場合root.VisualStyle=$FALSEを指定すると、各オブジェクトのVisualStyleの指定は無効となり、すべてクラシックスタイルでの表示となります。
ビジュアルスタイル有効時はOSのテーマとの親和性を優先するため、色指定、スタイル指定などに制限が発生します。
以下、ビジュアルスタイル指定時に制限があるクラスを示します。
パッケージ |
クラス |
説明 |
FgColorプロパティは無効になり、OSのテーマに従います |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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FgColorプロパティは無効になり、OSのテーマに従います |
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OSの制限によりWindows Vista以降のOSではBgColorが無効になります |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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LabelBgColorプロパティ、NumberBgColorプロパティはテーマ背景を優先するため無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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OSの制限によりTabPositionは$STD以外使用できません BgColorはテーマ表示を優先するため無効です |
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FlexItem.TitleBgColorはテーマ表示を優先するため無効になります FlexButton.BgColorはテーマ表示を優先するため無効になります |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
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ビジュアルスタイルの指定は無効です |
コモンコントロールとはWindowsに搭載されているボタンやテキストボックスなどの基本コントロールに追加された、タブコントロールやツリービューなどのコントロールを集めたライブラリです。comctl32.dllとしてWindows95以降のすべてのWindowsに搭載されています。
コモンコントロールはInternet Explorerと共にアップデートされ従来のBiz/BrowserではコモンコントロールVer.5を使用してきました。
Biz/Browser V以降ではWindows XP以降のOSにおいて導入されたコモンコントロールVer.6を使用するように変更されました。
このコモンコントロールVer.6を使用することにより、ビジュアルスタイルに対応可能にしています。
コモンコントロールVer.6自体、従来のWindowsと互換のあるクラシックスタイル表示を装備しています(Windowsクラシックテーマ)。しかしながらクラシックスタイルでの表示であってもVer.5から細かな修正が行われており、ピクセル単位で表示の違いが発生することが判明しています。
Biz/Browserでもこの影響を受け、ビジュアルスタイルを無効にした場合でもWindows XP以降のOSで稼働させた場合XE以前とV以降ではピクセル単位で完全に同じ表示にはなりません。
Biz/Browser Vより前で作成されたアプリケーションをWindows XP以降のOSでBiz/Browser Vで稼働させる場合、表示は完全には一致しないことを考慮する必要があります。