固定長テキスト

 

印刷データウィザードで、印刷データの取得方法に「Webサーバからダウンロード」、「ファイルから入力」を選択した場合に利用できます。

 

印刷データウィザード

 

(1) データの書式

印刷データウィザードの「データの書式」で「固定長テキスト」を選択します。

 

 

 

(2) レコード区分

ここでは、複数のレコード様式を持つ固定長テキストの各レコード様式を区別するレコード区分と、項目名の一部となるプレフィックス(接頭語)を指定します。

複数のレコード様式を持たない固定長テキストの場合には「使用しない」を指定します。

 

 

「レコード区分」には各行の書式を識別するための記号を入力します。PrintStreamは、固定長テキストの先頭にある文字と指定したレコード区分を比較して行の書式を識別します。

各レコード区分の文字列の長さは原則として一致させる必要があります。文字列の長さ違う場合は、最も長いレコード区分の文字数をレコード区分カラムとして採用します。

「項目名のプレフィックス」には各書式に対応した項目名の接頭語を指定します。

「このレコードは無効とする」をチェックすると、このレコード区分を持つレコードは読み飛ばされ印刷されなくなります。印刷には無関係な行が含まれる場合に指定してください。

 

固定長テキストで複数のレコード区分を使用する場合は、「印刷データのグループ化と集計」機能は使用できなくなります。

 

レコード区分を指定した場合の処理イメージを例で説明します。

 

固定長テキストの構造

 

項目名

開始位置

長さ

レコード区分

rectype

0

1

H

伝票番号

HEAD1

2

4

発行日

HEAD2

7

6

顧客名

HEAD3

14

20

D

明細番号

DTL1

2

2

商品コード

DTL2

5

7

数量

DTL3

13

4

単価

DTL4

17

6

C

コメント

COMMENT1

2

50

 

上図の構造にしたがった固定長テキストデータの例

 

 

このような固定長テキストデータを印刷する場合、次のようにレコード区分を設定します。

 

 

この設定を行うと固定長テキストファイルの読み込みは、次のようなイメージで行われます。レコード区分がCの行とH,D以外の行は読み飛ばされます。

rectype

HEAD1

HEAD2

HEAD3

DTL1

DTL2

DTL3

DTL4

H

0001

030928

○○商事

 

 

 

 

D

 

 

 

1

CODE1

5

5000

D

 

 

 

2

CODE2

2

3800

H

0002

030929

××商事

 

 

 

 

D

 

 

 

1

CODE3

10

1200

 

レコード区分がHの行を読み込んだ場合は、レコード区分がDの項目は空白になります。

逆に、レコード区分がDの行を読み込んだ場合は、レコード区分がHの項目は空白になります。

ただし、レコード区分(rectype)は常に値が入ります。

 

印刷時は、レコード区分の対象となるレコードのみが印刷されます。

例えば、レコード区分がHの行を読み込んだときは、HEAD1、HEAD2、HEAD3があるレコードのみが出力され、それらを含まないレコードは印刷されません。

 

フォームの定義

 

印刷結果

 

 

(3) 固定長テキストの項目

ここでは、固定長テキストの各項目の位置を指定します。複数のレコード区分を指定した場合は、「レコード区分」を変更して、それぞれのレコード区分に対して設定します。

 

 

「開始位置を自動で計算する」を使用すると、各項目の長さに合わせて位置を自動的に計算します。

 

(4) 印刷データの対応

既にフィールドか定義されている場合、印刷データとフィールドの対応を指定します。

 

 

固定長テキストを利用する場合の注意点

 

・CSV形式ではWindowsのShift-JISコード・UTF-8をサポートしています。UNICODE(UTF-16)やEUCには対応していません。

・2バイト文字を利用する場合は、文字の1バイト目と2バイト目が分割されてしまうような位置で項目の境界を設定しないように注意してください。

 



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