Biz/Browser V以降およびBiz/Browser AIではセキュリティレベルという概念が導入されました。
従来Biz/Browserはセキュリティを確保するため、ローカルリソースアクセス時に警告表示を行う、外部アプリケーションの呼び出しの抑制などを原則としていました。
しかしながら、イントラネットでの運用などセキュリティが確保された環境では警告が不要な場合や外部アプリケーションの連携を限定的に行うことを許可しても良いケースがあります。
セキュリティレベルを設定することにより、警告表示を抑制したり、通常ではセキュリティ上禁止されている機能を使用できるようにしたり、またその逆に常に警告を表示するといった制御が可能になります。
セキュリティレベルはレベル0(低)〜レベル2(中、従来のBiz/Browserと同等)〜レベル4(高)までの5段階で指定されます。
セキュリティレベル無指定時はレベル2に設定されます。
セキュリティレベルの指定方法は2通りの方法が用意されています。
1. 接続ライセンス証明書での指定
Biz/Browser V以降およびBiz/Browser AIでは、接続ライセンスによるセキュリティレベルの管理ができます。
接続ライセンス証明書にはセキュリティレベルが記載され、ライセンス発行時にはレベル0〜レベル4までの5種類の証明書が発行されます。
従来Webサーバに配置していた接続ライセンス証明書と同様にアプリケーションで利用したいセキュリティレベルの証明書を選び、Webサーバに配置してください。
Biz/Browserに接続ライセンス証明書を登録すると、そのWebサーバへの接続時は証明書に記載されているセキュリティレベルが適用されます。
2. レジストリでの指定
各クライアントのレジストリに値を設定することでもセキュリティレベルを設定することが可能です。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AXISSOFT\BizBrowser\5.0\profiles\5.0.0\SecurityLevelキーへDWORD値名前levelにレベル0〜4を設定します。
(64bitOSでは、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\AXISSOFT\BizBrowser\5.0\profiles\5.0.0\SecurityLevelキーとなります。)
ではレジストリでの指定はサポートされていません
セキュリティレベルは以下の優先度で設定されます。
複数のライセンス証明書がBiz/Browserにインストールされている場合、最も低いセキュリティレベルに設定されます。
またレジストリへのセキュリティレベルの設定はライセンス証明書より優先されます。
以下の機能がセキュリティレベルの影響を受けます
対象 |
機能 |
セキュリティレベル |
||||
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
||
FileSystem.Mountメソッド |
マウント時のセキュリティ警告ダイアログ |
表示しない |
初回表示、 2回目以降抑制可 |
常に表示 |
||
Runtime.Execメソッド link関数 |
実行可能形式ファイル(exe、batなど)、.lnkファイル(ショートカットファイル)の実行 |
確認なしに実行 |
警告表示 |
実行不可 |
||
外部ファイルを開くときのセキュリティ警告ダイアログの表示 |
表示しない |
初回表示、2回目以降抑制可 |
常に表示 |
|||
ExternalObjectクラス(.NET連携) ExtValクラス(.NET連携) ExternalObjectクラス(Java連携) ExtValクラス(Java連携) |
.NET FrameworkまたはDalvikVMによる外部オブジェクトの生成 |
可 |
不可 |
|||
Intentクラス |
他のAndroidアプリに対するインテントの発行 |
可 |
不可 |