通信/セッション

Q1
完全にオフラインで動作する業務を設計したい

A1
[解決方法]
Biz/Browserでは、回線を通過するデータ量を削減するために アプリケーションにより
制御される強力なキャッシュ機能を搭載しています。
このキャッシュ機能を利用することにより、完全にオフラインで動作するアプリケーション
を作成することが可能です。

完全にオフラインで動作させるためには、下記の条件が必要となります。
 ・ サーバからアプリケーションで使用するCRSファイルを全てキャッシュする
 ・ サーバと接続しない設計にする
必要なマスタデータ等は、あらかじめCSV形式等でローカルファイルに書き出しておく工夫が必要です。

以下、オフラインサンプル (OfflineSample.zip)を例として実装方法を説明します。  
【ステップ1】
  まず、「Login.crs」に記載されているURLをご利用のサーバのURLへ変更します。

   Get("http://[ご利用のサーバ]/MainMenu.crs");

URLを変更したあと、ご利用のサーバへ「OfflineSample.zip」内にある全てのCRSファイルを配置してください。
【ステップ2】
  サーバへ接続し「Login.crs」を実行し、サーバに配置した全ての画面(CRSファイル)を表示します。
この作業でクライアント端末へ キャッシュが全て保存されます。
【ステップ3】
  「Login.crs」をクライアントのローカルに作成(コピー)します。
【ステップ4】
  Biz/Browser Mobileの実行ファイル(BizBrowserMobile.exe)のショートカット
ファイルを作成します。
ショートカットファイルのターゲット先(リンク先)に、ステップ3でローカルに 作成(コピー)した「Login.crs」のパスを追記します。

記述例)
  "インストールディレクトリ\BizBrowserMobile.exe"<半角スペース>
"\Program Files\BizBrowserMobile\Login.crs"
   ※ 実際は、1行で記述してください。
 ※ 「\Program Files\BizBrowserMobile\」は実際に「Login.crs」を
   配置しているパスを指定してください。
【ステップ5】
  オフラインにした状態でステップ4で作成したショートカットを実行します。
正しく設定できていれば、オフラインでも全ての画面が表示され、操作することが出来ます。

【 ポイント 】
  Biz/Browser Mobileは、Biz/Browser Mobileのログイン画面からの実行すると必ずサーバへ接続してしまいますので、 ローカルにコピーしたCRS(Login.crs)にアクセスするようにします。
これは、ローカルファイルアクセスになるため通信は発生しません。
Login.crsから他の画面(CRS)へ遷移するときには、Biz/Browser のキャッシュ機能が働き、 キャッシュフォルダから読みこまれることになります。これもローカルファイルアクセスになるため通信が発生しません。
このような仕組みで、完全にオフラインで動作する業務アプリケーションが実現します。

【 注意 】
  ステップ2でサーバへ接続した際、LoginメソッドでロードされるCRSは、キャッシュの対象外となります。
例えば、「Login.crs」を最初にアクセスして、そのCRSの記述で

  Login("http://[ご利用のサーバ]/MainMenu.crs");

と記述されていた場合には、「MainMenu.crs」はキャッシュされません。
「MainMenu.crs」は、別途直接アクセスしておいてキャッシュさせるか、Loginメソッドではなく 本サンプルのようにGetメソッドを利用していただくようになります。


キャッシュの対象外となるCRSについては、
Biz/Browser Mobile・Biz/Browser for PDA TIPS集 >
  キャッシュ > Biz/Browserのキャッシュの仕組み
をご参照下さい。

  [サンプルコード]

オフラインサンプル (OfflineSample.zip)」 は、Getメソッドを利用して最初のCRSを読み
込む簡単なアプリケーションです。
オフラインで動作させるためのステップ1〜3の確認にご利用ください。

管理番号:BMP_D004
  Biz-Collections Bizの宝箱 トップへ
  Biz/Browser Mobile・Biz/Designer Mobile TIPS集 トップへ