SSpread

Q1 39
SSpreadで計算式を設定する
A1 39
SSpreadクラスでは、Formulaプロパティを使用することで
Excelのように計算式をセルに設定することが可能です。
計算式は、セル参照、演算子、関数を組み合わせて設定します。
Formulaプロパティには、計算式の最初にイコール(=)を指定する必要はありません。

計算結果を数値で表示したい場合には、対象セルのCellTypeプロパティを
数値を扱う型にあらかじめ変換する必要があります。
Formulaプロパティが使用可能な型は、以下のとおりです。

  ・$CellTypeNumber(数値型)
  ・$CellTypeCurrency(通貨型)
  ・$CellTypePercent(パーセント型)
  ・$CellTypeScientific(指数型)

Formulaプロパティで計算式を設定している場合、計算式の計算結果が
セル上に表示されます。

[サンプルイメージ]


[サンプルコード]

(1)絶対座標参照の場合 ※記述ポイント抜粋
SSpread SSpread1 {
    ・・・(略)・・・
    /* 計算式のセル参照スタイルを設定する */
    SetRefStyle($RefStyleDefault);  ・・・@
    
    /* 数値1、数値2の合計値 */
    Col = 2;
    Row = 4;
    CellType = $CellTypeNumber;
    /* 計算式を設定する */
    Formula = "SUM(B1, B2)";
    BackColor = $FFFFCC;
    
    /* 数値2、数値3の合計値 */
    Col = 2;
    Row = 5;
    CellType = $CellTypeNumber;
    /* 計算式を設定する */
    Formula = "B2+B3";
    BackColor = $FFFFCC;
    
    /* 数値1、数値3の合計値 */
    Col = 2;
    Row = 6;
    CellType = $CellTypeNumber;
    /* 計算式を設定する */
    Formula = "ADD(#1 ,#3)";
    BackColor = $FFFFCC;
    
    /* 数値1〜3の合計値 */
    Col = 2;
    Row = 7;
    CellType = $CellTypeNumber;
    /* 計算式を設定する */
    Formula = "SUM(B1:B3)";
    BackColor = $FFFFCC;
}

(2)相対座標参照の場合 ※記述ポイント抜粋
SSpread SSpread2 {
    ・・・(略)・・・   
    /* 計算式のセル参照スタイルを設定する */
    SetRefStyle($RefStyleA1);   ・・・@
   
    /* 数値1、数値2の合計値 */
    Col = 2;
    Row = 4;
    CellType = $CellTypeNumber;
    /* 計算式を設定する */
    Formula = "SUM($B1, $B2)";
    BackColor = $FFFFCC;
    ・・・(略)・・・
    /* 数値1、数値3の合計値 */
    Col = 2;
    Row = 6;
    CellType = $CellTypeNumber;
    /* 計算式を設定する */
    Formula = "ADD(B$1, B$3)";
    BackColor = $FFFFCC;
  ・・・(略)・・・
}

(3)行列座標参照の場合 ※記述ポイント抜粋
SSpread SSpread3 {
    ・・・(略)・・・
    /* 計算式のセル参照スタイルを設定する */
    SetRefStyle($RefStyleR1C1);   ・・・@
    
    /* 数値1、数値2の合計値 */
    Col = 2;
    Row = 4;
    CellType = $CellTypeNumber;
    /* 計算式を設定する */
    Formula = "SUM(R1C2, R2C2)";
    BackColor = $FFFFCC;
    
    /* 数値2、数値3の合計値 */
    Col = 2;
    Row = 5;
    CellType = $CellTypeNumber;
    /* 計算式を設定する */
    Formula = "R2C+R3C";
    BackColor = $FFFFCC;
  ・・・(略)・・・
}

  @SetRefStyleメソッドを使い、計算式のセル参照スタイルを設定します。
   設定スタイルは、下記の3通りがあります。

1. $RefStyleDefault: 文字と数字による行列の絶対座標の参照
ワイルドカード(#)により、カレント行列の座標指定が可能です。
【例】A1, C#, #3
2. $RefStyleA1   : 文字と数字による行列の相対座標の参照
ワイルドカード($)により、絶対座標の指定が可能です。
【例】$A$1, B$, $3, $B4, C$5, D6
3.

$RefStyleR1C1 :

Rと行番号、Cと列番号を使用した行列座標の参照
"[ ]"で数値を囲み、カレントセルからの相対位置参照が可能です。
RやCの後に番号を指定しない場合、カレントの行・列として
みなされます。
【例】R1C1, RC2, R3C[4], R[2]C5


実際の挙動については、CRSファイル形式のサンプル
 「SSpreadで計算式を設定する(Sspd50_039.zip)」
をご確認ください。

管理番号:Sspd50_039
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