Biz/Browser V ver5.0.1.0 リリースノート

Biz/Browserをご利用いただき、誠にありがとうございます。 このドキュメントには、Biz/Browserの以前のリリースとの違いなど、 マニュアルには記載されていない重要な情報が含まれます。

今回のリリースと、それ以前のリリースとの比較など、お気付きの点についてフィードバックをお寄せいただければ幸いです。 お寄せいただいたご意見、ご要望は、より良い製品を開発するために活用させていただきます。

ver5.0.0.0 から ver5.0.1.0 への主な変更点
バージョン

■ 以下のモジュールが変更されました。
    - Biz/Browser V インストーラ 5.0.1.0
    - Biz/Browser V 5.0.1.0
    - login.crs 2011/08/22

■ 以下のモジュールの変更はありません。
    - BizLink.dll ver3.2.2.0
    - BizIEConnection.dll ver4.1.1.2

■ 動作環境

    OS
    - Windows NT4.0
    - Windows 2000
    - Windows XP(32ビット版)
    - Windows Vista(32ビット版)
    - Windows 7

    対応ブラウザ 
    Microsoft Internet Explorer ver6.0(SP1) 〜 ver9.0

    ※ Windows Vista以降におけるInternet Explorer 7以降でのご利用の場合、保護モードを
       無効とする必要があります。

■ 変更履歴

   過去の変更履歴

Biz/Browser V 制限事項
1. Windows Vista以降での利用について

   以下の機能について、Windows Vista以降のOS上で他のWindowsと挙動が異なる、あるいは正常
   動作しない事が確認されています。これらの機能についてはWindows Vista以降OSではご利用
   になれない、または正常に動作しませんのでご注意ください。

   (1) フォントの差異について

       Windows Vistaより前のバージョンと、フォントの表示結果が異なる場合があります。

       詳細は「JIS X 0213:2004 対応と新日本語フォント「メイリオ」について」
       を参照ください。


   (2) EditObjectクラスのIMECodeInputプロパティをtrueに設定したときの動作

       IMECodeInputプロパティをtrueに設定した場合、文字コードを4桁の16進数で入力
       後、CTRL+HOMEキーで対応する文字に変換しますが、Windows Vistaの場合、入力し
       た文字コードが、変換した文字の前後に表示されてしまう問題があります。

   (3) Windows Vista以降におけるInternet Explorer 7以降での利用について

       保護モードを無効としてご利用ください。
       保護モードが有効の場合、以下の制約が発生します。

       ・IEConnect ActiveXモジュールは動作しません。
       ・ExternalEventパッケージ内のActiveXモジュールは動作しません。

       Aero環境上で、Internet Explorer内にBiz/Browserを表示している際、
       Internet Explorerの「新しいタブ」をクリックすると、Internet Explorerが
       異常終了することがあります。Biz/Browser表示中には、新しいタブを使用にしない
       ようにお願いします。

   (4) キーボードフォーカスについて

       まれに、画面上からキーボードフォーカスが失われることがあります。マウスの
       クリックによりフォーカスを再設定することで復帰します。

   (5) Windows Vista ServicePack1適用時のマウスポインタの影について

       ServicePack1を適用した状態でEditBoxまたはTextBoxにSetCursorを行った後、他の
    オブジェクトにマウスポインタを動かすと、マウスポインタの影が真っ黒に表示され
    ることがあります。

    ResetCursorで指定したカーソルを解除する、もしくはPrintScreenキーを押下するこ
    とで、マウスポインタの影が正常に戻ります。

   (6) キーボードフォーカスを示す破線の表示について

       ダイアログやメッセージボックスを表示させた際に キーボードフォーカスを示す破線が
       表示されない場合があります。
       
       これは破線が表示されていないという表示上の問題で、キーボードフォーカス自体は
       オブジェクトにあたっています。
       
       これはWindowsの設定による現象です。
       [コントロール パネル]→[コンピューターの簡単操作]→[コンピューターの簡単操作センター]
       →[キーボードを使いやすくします]
       →[ショートカットキーを使いやすくします]
       「ショートカットキーとアクセスキーにした線を表示します」へチェックが
        されていない場合、フォーカスを示す点線の枠が表示されない場合があります。
       (※デフォルトはチェックなし)

2.Windows XPでのご利用について

    (1) 「詳細なテキスト サービス」をオフとしてご利用ください

       SetIMECompObjectメソッドでmodeに$KANA(半角カタカナ)、$DKANA
        (全角カタカナ)を指定しても ひらがな で表示されることが確認されて
       います。

        この現象は、マイクロソフト社製品に含まれる詳細なテキストサービスの
        機能の問題によって発生しています。
この問題についてのマイクロソフトサポート技術情報 文書番号 :898663 (2) その他ご注意 次のような障害が確認されていますが、マイクロソフトが提供する修正 プログラムにより解決する場合があります。 ・IME入力中にF5キーで文字コードを入力する際、入力途中の未変換の文 字が消えることがある。また、カーソルが表示されなくなることがある。 この問題はマイクロソフト社より 「『該当するコードが存在しない文字 コードを入力する』 という操作が本来のOSの動作からすると、想定外の 動作であるためで、想定外の動作に関しては、動作保証・対処について提 示することが出来ない。」 との回答を提示されています。 ・GDIオブジェクトでメモリリークが発生することがある。 この問題についてのマイクロソフトサポート技術情報 文書番号 : JP319740 ・極まれに、スクロールバーをマウスで操作することができない状態に なることがある。 デスクトップテーマをクラシックに設定することで回避可能です。 この問題についてのマイクロソフトサポート技術情報 文書番号 : KB867602 ・ウィンドウをドラッグ操作した際に、そのウィンドウの下に重なったウィ ンドウの一部の領域が正常に更新されず、白い線のような跡が残る場合 がある。 画面の効果より、「ドラッグ中にウィンドウの内容を表示する」のチェック をオフにした状態でご利用ください。 3. Internet Explorer内での利用について (1) 「詳細なテキスト サービス」をオフとしてご利用ください 次のいずれかの環境の場合、Internet Explorer内にBiz/Browserを表 示している状態でALTキーを連打するとInternet Explorerがハング アップし操作不能となることがあります。 ・Windows XPで利用している ・Microsoft Office2003がインストールされている ・Microsoft OfficeXPがインストールされている この現象は、マイクロソフト社製品に含まれる詳細なテキストサービス の機能の問題によって発生しています。この現象は、以下のいずれかの 方法で回避することが可能です。 ・IMEの詳細設定から「詳細なテキスト サービス」をオフにする ・英語キーボード レイアウトを使用する この問題についてのマイクロソフトサポート技術情報 文書番号 : 920956 (2) 入力カーソルのブリンクについて まれにEdit系オブジェクト上の入力カーソルがブリンクしなくなる場合があります。 カーソルは存在しているため、キーボードからの入力に影響はありません。 他のEdit系オブジェクトへマウスのクリックをすることによりブリンクが復帰します。 4. PlugInの利用について (1) PlugInからGUIを操作するメソッドを呼び出さないでください 現在のプラグインSDKでは、GUIを操作することはできません。この制 約はプラグインから他のオブジェクトのGUIを操作するメソッドの呼び 出しにも適用されます。 DisplayObject.MessageBoxや、FileSystem.OpenDialogなどGUIを操作す るメソッドを呼び出すと、正常な動作は行われません。 (2) PlugInの作成には、Microsoft Visual C++ 6.0をご利用ください 現在のプラグインSDKは、Visual C++ 6.0にて動作確認を行っています。 他のコンパイラを利用した場合、ランタイムライブラリやコンパイラ仕 様の差異により、正常に動作しない場合があります。特に、C標準ライ ブラリなど、ライブラリの実装に依存する変数や定数を操作する処理 (fopen, mallocなど)では、異常な結果となることがあります。 Visal C++ 6.0以外のコンパイラを利用する場合には、C++言語、コンパ イラとライブラリの挙動について、深い知識が必要となります。十分注 意して動作検証を行うようにしてください。 5. Windows NT4.0におけるドラッグ&ドロップの利用について Windows NT4.0において、AcceptDropプロパティを設定したオブジェクトの 作成と削除を繰り返し行うと、徐々に表示速度が低下する事があります。 Windows NT4.0でドラッグ&ドロップ機能を利用する場合、できるだけAcceptDrop プロパティを設定するオブジェクト数が少なくなるようにしてください。 6. 日本語入力ソフト ATOKでの利用について IMECodeInputプロパティをtrueにした場合、文字コードを4桁の16進数で入 力後、CTRL+HOMEキーで対応する文字に変換しますが、ATOKをご利用の場合、 この機能をご利用いただけません。 7. ウィンドウを最小化してタスクの切り替えアプリケーション一覧を表示したときの動作について ウィンドウを最小化したあと、Alt+TABでタスクの切り替えのアプリケーション リストを表示させたとき以下の現象が見られる場合があります。  ・アプリケーションリストからウィンドウを戻せない  ・Dialogやプレビューなど前面に表示されたダイアログがリストにある  ・前面に表示されたダイアログがあった場合、ウィンドウを戻したとき、呼び出し元   ウィンドウがアクティブになる  ・アプリケーションリストに表示されない
機能追加・仕様変更
株式会社日立ソリューションズ 回帰テスト自動実行ツール anyWarp Capture/Replay
  での操作記録・再生に対応しました。Ver5.0.0.0ではBiz/Designer Vがセットアップされていた場合、自動的にセキュリティ
  レベルが0に設定されましたが、Biz/Designer Vにデバッグ実行時のセキュリティレベル
  指定機能が追加されたため、自動的にセキュリティレベルを0にする動作は廃止されました。

・Internet Explorer内部での実行時、極まれにスクロールバーをマウス操作することが
  できなくなるOSの障害(制限事項参照)に一部対策を行いました。
・メニューから「キャッシュ設定」などのダイアログを表示している間はCRSエンジンの動作
  を停止するようにしました。
・日付文字列の書式解析の際、ミリ秒のセパレータとして":"に加え"."もセパレータとして
  許可するようにしました。ただしBiz/Browserの日付型の分解能は秒単位ですのでミリ秒の
  フィールドの記述は無視されます。
・Login失敗時の処理をレジストリの設定により行えるようになりました。
・IE内部動作でステータスバーが無いとき、右下部分をクリックするとハングアップするIEの
  の障害に独自の回避措置を行いました。
・初期化ローディング中はメニューを選択できないようになりました。
・標準ログイン画面の機能が拡張されました。
障害修正
・例外発生時コアダンプ出力中に速度低下、メモリ不足、フリーズが発生する場合がある問題
  を修正しました。
・IE内部動作時、MessageBoxを表示中にF1キー押下でIEのヘルプが表示される問題を修正しました。
グローバル関数 機能追加・仕様変更
・ビット演算関数、AND、OR、XORが追加されました
Objectクラス 障害修正
・親子関係にクラス制限があるオブジェクトへAppendメソッドで接続する際に、派生クラスを使用した
  場合(FlexRecordへFlexLabelなど)エラーになる問題を修正しました。
FocusObjectクラス 障害修正
・SetFocusで配列化された要素ではなく、配列定義を指定した場合(Object[n]でなくObject)、以後
  フォーカス移動が不可能になる問題を修正しました。
NetObjectクラス 障害修正
・Getのパラメータで配列を指定するとアプリケーションエラーが発生する問題を修正しました。
・Getのパラメータで無名オブジェクトを指定すると正しく動作しない問題を修正しました。
EventListenerクラス 障害修正
・TextBoxが削除されるとその時点で待受しているEventListenerオブジェクトが使用できなくなる問題を
  修正しました。
CSVDocumentクラス 障害修正
・<< CSVDocumentで代入を行う場合、SetColumnNameで指定した代入先のプロパティが文字列型でないと
  正しく代入されない問題を修正しました。
・Getのパラメータで配列を指定するとアプリケーションエラーが発生する問題を修正しました。
・Getのパラメータで無名オブジェクトを指定すると正しく動作しない問題を修正しました。
・SetColumnNameで列番号を飛ばして名前を設定した場合、間にある名前の未設定な列へ不正な代入が行
  われる問題を修正しました。
DisplayObjectクラス 機能追加・仕様変更
・PopupMenuでUnicodeエンコーディングのXMLを指定した場合、例外になるよう変更されました。
障害修正
・スケーリング時ドラッグ&ドロップ可能な場所がずれる問題を修正しました。
ContainerObjectクラス 障害修正
・スクロールバーのコンテキストメニューで「最上部」、「最下部」が動作しなかった問題を修正
  しました。
Formクラス 機能追加・仕様変更
・BgPatternへUnicodeエンコーディングのXMLを設定した場合、例外になるよう変更されました。
障害修正
・Windows XPでFormの中のForm(入れ子)のスクロールバーの矢印ボタンだけがクラシック表示
  になる場合がある問題を修正しました。
Stringクラス 機能追加・仕様変更
・trimで全角文字も指定可能になりました。
障害修正
・trimで誤動作する場合がある問題を修正しました。
UStringクラス 障害修正
・trimで誤動作する場合がある問題を修正しました。
RegexPatternクラス 機能追加・仕様変更
・コンパイル元の正規表現の文字列を取得するGetPatternメソッドが追加されました。
障害修正
・全角文字を含むとsplitが正常に動作しない問題を修正しました。
RegexMatcherクラス 機能追加・仕様変更
・正規表現エンジンに設定されている入力文字列を取得するGetInputStringメソッドが追加
  されました。
障害修正
・start、end、findが全角文字を含む場合不正な値を返す問題を修正しました。
xmlDOMimplementationクラス 障害修正
・Unicodeエンコーディングを指定し、無名名前空間を含むXMLをparseするとアプリケーション
  エラーが発生する問題を修正しました。
・Unicodeエンコーディングを指定し、encoding指定のないXMLをparseするとアプリケーション
  エラーが発生する問題を修正しました。
ByteArrayクラス 機能追加・仕様変更
・バイナリデータからUStringを作成するToUStringメソッドが追加されました。
Runtimeクラス 障害修正
・Execを用いて新規にBiz/Browserを起動した場合、ビジュアルスタイルが無効になる問題を
  修正しました。
Rootクラス 機能追加・仕様変更
・DeleteChildを実行した際、SYSオブジェクトは削除されないよう変更されました。
・SetMenuでUnicodeエンコーディングのXMLを設定した場合、デフォルトメニューに戻るよう変更
  されました。
・RemBookmarkで引数なし、または空文字列を引数に渡した場合ブックマークをすべて削除する
  ように拡張されました。
・ステータスバーの表示・非表示を指定するShowStatusBarメソッドが追加されました。
・SetMenuで引数なし、またはnull、空文字列を引数に渡した場合メニューを標準に戻すように
  拡張されました。
・Login、Logout実行時SetMenuで変更されたメニューを標準に戻すようにしました。
障害修正
・Loginメソッドで2038年以降のタイムスタンプを持ったローカルファイルを指定した場合アプ
  リケーションエラーが発生する問題を修正しました。
・ShowMenuでメニューを非表示にするとタイミングによりroot.X、root.Yへの指定が無視される
  問題を修正しました。
Spreadクラス 機能追加・仕様変更
・スクロールバーをクリックした際もフォーカスが移動するように変更されました。
障害修正
・SetEditorが正常に動作しなかった問題を修正しました。
TextBoxクラス 機能追加・仕様変更
・Windows Vista以降のOSでPassword有効時、VisualStyle=$FALSEの場合はパスワード入力文字を
  "●"から従来と互換の"*"に変更しました。
StyleEditクラス 機能追加・仕様変更
・FontScaleによるスケーリングに対応しました。
SVGButtonクラス 機能追加・仕様変更
・ImageなどへUnicodeエンコーディングのXMLを設定した場合、例外になるよう変更されました。
CheckItemクラス 障害修正
・SetFocus後にオブジェクトが削除されるとアプリケーションエラーが発生する問題を修正しま
  した。
OptionItemクラス 障害修正
・SetFocus後にオブジェクトが削除されるとアプリケーションエラーが発生する問題を修正しま
  した。
PulldownListクラス 障害修正
・スケーリングの設定が反映されない場合がある問題を修正しました。
ComboBoxクラス 障害修正
・スケーリングの設定が反映されない場合がある問題を修正しました。
TabFrameクラス 機能追加・仕様変更
・TabWidth、TabHeightの指定がなくても、タブをスケーリングの対象とするよう変更されました。
障害修正
・スケーリング時下位にあるTabFormのWidth、Heightが書き換わってしまう問題を修正しました。
TabFormクラス 機能追加・仕様変更
・画面上にフォーカスを受けるオブジェクトがない場合でもマウスホイールによるスクロールを
  サポートしました。
SplitterFormクラス 機能追加・仕様変更
・画面上にフォーカスを受けるオブジェクトがない場合でもマウスホイールによるスクロールを
  サポートしました。
FlexViewクラス 機能追加・仕様変更
・スケーリング縮小時、縦スクロールバーに最終列が隠れる場合がある問題を修正しました。
  また、縮小時は縦スクロールバーが最終列に掛かっても横スクロールバーを表示しないように
  しました。
障害修正
・FlexGroupHeader使用時に上方向のスクロールが異常に遅くなる問題を修正しました。
・横スクロールバーを左方向にドラッグしてもスクロールしない問題を修正しました。
・FlexRowSetやFlexColumnSetを削除するとアプリケーションエラーが発生する問題
  を修正しました。
FlexListBoxクラス 機能追加・仕様変更
・キー入力による項目選択を可能にするKeySelectプロパティが追加されました。
FileSystemクラス 機能追加・仕様変更
・Mountできないフォルダの条件が変更され、「システムファイルを含む」ではなく、「システム属性を
  を持つ」フォルダに変更されました。
・セキュリティレベル4の場合、Mount実行時の警告ダイアログで「今後、メッセージを表示しない」
  チェックは無効状態に変更されました。
・Mount実行時のフォルダ選択ダイアログの操作性を改善しました。
・GetFreeSpaceで2GB以上の空き容量を取得できるよう拡張されました。
・GetLengthで2GB以上のファイルサイズを取得できるよう拡張されました。
障害修正
・セキュリティレベル0の場合、Mountの第3引数を省略した場合、例外が発生する問題
  を修正しました。
・Copyでフォルダを送り先にした場合、正常に動作しない問題を修正しました。
・Copyで元ファイルに空文字列を指定した場合、異常動作する問題を修正しました。
・DeleteFileで空文字列を引数に渡した場合、ルートフォルダごと削除される問題を修正しました。
ProgressBarクラス 障害修正
・マルチコアCPUで実行時、StepItでstep指定値まで達しても、自動的にクローズされない問題を修正
  しました。
・Popupメソッド実行後、同じ関数内ですぐにStepItを実行しstepに達した場合、クローズされない
  場合がある問題を修正しました。
ExternalObjectクラス 機能追加・仕様変更
・.NETクラスのスタティックプロパティを取得するGetPropStaticメソッドが追加されました。
・.NETクラスのスタティックプロパティを設定するSetPropStaticメソッドが追加されました。
・GetPropertyの仕様が拡張されインデックス値が整数型以外のものを複数個指定できるようになり
  ました。
・SetPropertyの仕様が拡張されインデックス値が整数型以外のものを複数個指定できるようになり
  ました。
・ExternalObjectやInvokeStaticのライブラリ指定でDLLの指定をdll.netからの相対パス指定
  だけでなく絶対パス指定も可能に拡張されました。
・64ビットOS上でもinvoker.exeが32ビットモードで実行されるよう変更されました。
障害修正
・Windows Vista以降のOSでUACが有効な状態でlogging.onによるログ出力を指定するとinvoker.exe
  が例外を発生する問題を修正しました。また回避のため該当のOSではマイドキュメントにファイル
  を生成します。
・ユーザー例外時、ExtExceptionにはユーザー例外ではなくTargetInvocationExceptionがセット
  される問題を修正しました。
ExtValクラス 機能追加・仕様変更
・ExternalObject.Invoke実行時に参照型引数を指定可能に拡張されました。
・64ビット整数を表すExtVal.Int64、ExtVal.UInt64が追加されました。CRS側では自動的に32ビット
  へ切り捨てが行われます。
STreeItemクラス 機能追加・仕様変更
・Append、InsertへUnicodeエンコーディングのXMLを設定した場合、例外になるよう変更されました。
PrintStreamDocumentクラス 障害修正
・PrintDocument実行時の設定がBiz/Browser XEと共用されてしまう問題を修正しました。
PreviewFormクラス 障害修正
・印刷時の設定がBiz/Browser XEと共用されてしまう問題を修正しました。
Docクラス 機能追加・仕様変更
・OverLayへUnicodeエンコーディングのXMLを設定した場合も無視されるよう変更されました。
HtmlViewクラス 障害修正
・Ctrl+BackSpaceを押下するとアプリケーションエラーが発生する問題を修正しました。
・SetFocusメソッドでHtmlViewにフォーカスを設定した直後にBackSpaceを押下するとアプリケーシ
  ョンエラーが発生する問題を修正しました。
SSpreadクラス 機能追加・仕様変更
・ShadowLightプロパティを追加しました。
・プロパティへの不正な値の設定や参照できない状況での参照では例外が発生していましたが、
 原則として警告メッセージの表示に変更されました。警告メッセージはBiz/Designerからの
 テスト実行時のみアウトプットビューに表示されます。なお、設定しようとした値は無効になり、
 参照した結果はnullになります。
・SSpreadクラスで発生する例外のほとんどが「EXT 23 SSpreadでエラーが発生しました」となって
 いましたが、より詳細な情報が取得できる例外に見直されました。
・SSpreadにフォーカスがあるときの親のForm、DialogのKeyDownイベントの発生条件が変更され
 ました。方向キー(上下左右),Home,End,PageUp,PageDown,Tab,Space,Enter,Escの各キーは
 Ctrl、Alt、Shiftキーとの組み合わせに関係なく、常にKeyDownイベントが発生しないように
 なりました。
障害修正
<Biz/Browserの動作>
・チェックボックス型セルがあるときにMaxTextRowHeight,MaxTextColWidth,MaxTextCellHeight,
 MaxTextCellWidthプロパティを参照すると、その後にBiz/Browserの応答が無くなる場合がある
 障害を修正しました。
・Col,Row,Col2,Row2プロパティやメソッドの列/行番号を指定する引数に大きな桁数の値を指定
 すると、例外が発生した時にアプリケーションエラーになる障害を修正しました。
・Col,Row,Col2,Row2プロパティやメソッドの列/行番号を指定する引数に不正な負数を指定すると、
 アプリケーションエラーが発生する場合がある障害を修正しました。
・GetTextメソッド、Textプロパティによるセルの参照を繰り返すとアプリケーションエラーが
 発生する場合がある障害を修正しました。
・SSpreadがあると例外によるコアダンプ出力中にBiz/Browserの応答が無くなる場合がある障害
 を修正しました。

<CRSスクリプトの動作>
・X,Y,Width,Heightプロパティを変更した直後に、サイズ変更の影響を受けるプロパティ、メソッド
 の結果が正しく受け取れない障害を修正しました。GetClientAreaメソッドによる領域の取得、
 IsHorizontalScrollBarVisibleメソッドによるスクロールバーの表示状態の取得などが該当します。
・ForeColor(FgColor),BackColor(BgColor)プロパティが、一方の変更がもう一方にも影響を与える
 場合がある障害を修正しました。
・ShadowColor,ShadowText,ShadowDarkプロパティが、いずれかの変更によりそれ以外も変更されて
 しまう障害を修正しました。
・ImportExcelSheetメソッドの第二引数(シート番号)に変数を指定すると、数値として認識されず
 に正しく処理されない障害を修正しました。
・Resetメソッドによる初期化処理で、一部のプロパティが初期化されていなかった障害を修正
 しました。対象はCol,Row,Col2,Row2,BlockMode,Appearance,CursorIcon,CursorType,
 TypeComboboxIndex,SortKey,SortKeyOrderプロパティです。
・SortKeyOrderプロパティの初期値が$SortKeyOrderAscendingになっていない障害を修正しました。
・InsertRows,InsertColsメソッドに不正な引数を渡したときに、例外が発生しない障害を修正
 しました。
・InsertRowsメソッドに最大行数(MaxRows)を超えるような引数を与えると、行のデータが削除
 されてしまう障害を修正しました。
・外観が変更されるプロパティ、メソッドを繰り返し使用したときに、都度、再表示処理が実行
 されるため動作が遅くなる障害を修正しました。原則としてスクリプトの実行が完了した後に
 画面が再表示されます。
・CellType,TypeDateFormatプロパティに不正な値を設定したときに、不適切な例外が発生する
 障害を修正しました。
・SelModeSelected,SelModeIndexプロパティが無効な状況(OperationMode=$OperationModeNormal
 など)のときに、値が取得できてしまう障害を修正しました。
・セルの入力時に、1文字目の文字だけ親のForm、DialogのKeyDownイベントが発生する障害を
 修正しました。(KeyDownイベントは発生しなくなりました)
・コンボボックス型セルに
・RowHeightプロパティのインデックスに-1を指定して値を設定したときに、列ヘッダの高さも
 変更されてしまう障害を修正しました。

<スプレッドシートの外観>
・スプレッドシートの枠線の色が、OSの設定「非アクティブウィンドウの境界」の色が使用される
 障害を修正しました。常にグレーになります。特にWindows Vista、Windows 7の初期設定で
 枠線の色が大きく変化します。
・Resetメソッドによる初期化時に、スクロールバーの外観が元に戻らない場合がある障害を
 修正しました。
・MaxCols,MaxRowsプロパティやAppearanceStyleプロパティの変更直後に、スクロールバーの
 表示が不正になる場合がある障害を修正しました。
・行選択モード(OperationModeが$OperationModeMultiなど)のとき、行ヘッダ、列ヘッダが
 正しく表示されない場合がある障害を修正しました。
・OprationModeプロパティが$OperationModeSingle(単一行選択モード)のとき、スプレッドシート
 のスクロール時に表示が乱れる障害を修正しました。
・スクロールバーが一瞬黒くなる場合がある障害を修正しました。
・Windows 7、Windows VistaでTypeTextWordWrap=$TRUEの場合に、"MS ゴシック"、"MS 明朝"
 などの日本語フォントを使用するとワードラップが正しく行われない障害を修正しました。

<スプレッドシートの操作>
・ArrowsExitEditModeプロパティが$FALSEのときに、Ctrl+方向キーでセルの編集を確定できない
 障害を修正しました。
・TypeEditCharSetプロパティに$TypeEditCharSetKanjiOnlyを設定したときに、半角カナが
 入力できてしまう障害を修正しました。
・TypeEditCharSetプロパティが$TypeEditCharSetKanjiOnlyIMEまたは$TypeEditCharSetAllIMEの
 ときに、入力した1文字目が破棄されてしまう場合がある障害を修正しました。従来は編集開始時に
 IMEの状態が変化しましたが、この修正により対象のセルをアクティブにした時点でIMEの状態が
 変化します。
・スプレッドシートの行数、列数が少ないときに、スクロールバーのドラッグ操作中に
 スクロールバーがちらつく障害を修正しました。
・イベントハンドラ内でSetActiveCellメソッドを呼ぶと、スプレッドシートが動作しなくなったり
 動作が不安定になる障害を修正しました。
・セルの入力時に最初の文字に全角スペースを入力できない障害を修正しました。
・セルの入力時にCtrl+アルファベットキーで編集状態になる(何も入力されない)障害を修正
 しました。Ctrl+アルファベットキーはクリップボード操作を除いて無視されます。
・行、列、セルブロックのドラッグドロップ中にESCキーでキャンセルできない障害を修正しました。
・複数行テキストボックス(TypeEditMultiline=$TRUE)に"\n"のみを改行コードにしたデータを
 使用したときに、編集状態になったときだけ改行されない障害を修正しました。なお、編集を
 確定すると改行コードが自動的に"\r\n"に置き換えられます。
・複数行テキストボックスの入力中にCtrl+Aによる全選択が動作しない障害を修正しました。
・クリップボードからのデータ貼り付け時に、余計なデータが付加される場合がある障害を
 修正しました。
・Biz/BrowserがInternet Explorer内部で動作しているときに、コンボボックス型セルのリスト項目
 が消えない場合がある障害を修正しました。
・コンボボックス型セルの初期状態で、リスト項目に設定していない空白の項目が設定される障害を
 修正しました。
・コンボボックス型セルのリスト項目にUnicode固有の文字(SJISに存在しない文字)を設定できない
 障害を修正しました。
・マスク型セルにUnicode固有の文字(SJISに存在しない文字)を入力できない障害を修正しました。

<インポート/エクスポート関連>
・ImportExcelSheetメソッドでExcelファイルを読み込むと、その後に座標値(位置やサイズ)を
 指定するプロパティ、メソッドが不正な結果になる障害を修正しました。
・Formulaプロパティの数式にurl関数を指定したセルをExportToHTMLでHTML形式にすると、正しく
 出力されない場合がある障害を修正しました。