テキストフィールド

 

文字を印刷するフィールドです。テキストフィールドは、ページ上またはレコード内に定義して使用します。印刷するデータタイプとして、文字列、数値、日付と時刻を選択することができ、それぞれのタイプに従った書式を設定することができます。また、印刷する文字の大きさや配置などをフィールドごとに指定することができます。

データ

 

テキストフィールドに表示するデータの設定を行います。

表示される内容は、テキストフィールドが配置されている位置(ページ上またはレコード内)により変化します。以下にデータのプロパティを示します。

 

レコード内に配置されたテキストフィールド

 

 

ページ上に配置されたテキストフィールド

 

 

・データタイプ

フィールドに印刷するデータのタイプを指定します。

 

固定データ

常に決まった文字を印字します。見出しなどに使用します。

 

日付と時刻

印刷を開始した日付と時刻を印刷します。

 

ページ番号

ページ番号を印刷します。

グループを指定した場合にはグループ内のページ番号が印刷されます。

 

連番

連続する番号を印刷します。

ページ上に配置したフィールドの場合はページの連番(=ページ番号)を印刷します。

グループを指定した場合にはグループ内の連番が印刷されます。

 

合計

指定した印刷データの合計値を印刷します。

グループを指定したレコード内に配置された場合や、グループを指定した場合には、グループ内の合計値が印刷されます。

グループが指定されない場合は、そのページ内での合計値が印刷されます。

 

件数

指定した印刷データの件数を印刷します。

グループを指定したレコード内に配置された場合や、グループを指定した場合には、グループ内の件数が印刷されます。

グループが指定されない場合は、そのページ内での件数が印刷されます。

 

データ項目

印刷データの指定した項目を印刷します。

 

・印刷データ

フィールドに印刷するデータを示します。このプロパティはデータタイプの選択状態により次のように変化します。

 

データタイプ

説明

固定データ

印刷する文字を入力します。

日付と時刻

未使用。表示されません。

ページ番号

連番

合計

対象となる印刷データの項目名が表示されます。

件数

データ項目

 

・対象とするグループ

ページ上に配置されているフィールドの場合に指定できます。

印刷データのグループ指定に改ページが指定されているレベルを選択することができます。

グループを選択するとテキストフィールドにグループごとの合計値を印刷するなど、グループを条件とした制御を行うことが可能になります。

 

・連続する同一データは表示しない

レコード内に定義されたフィールドの場合に指定できます。

チェックすると、印刷するデータに同じデータが連続した場合には印刷されなくなります。但し、同一のデータが連続する場合でも途中で改ページを挟む場合には、次のページの先頭だけ表示されます。

 

・グループの境界ページのみ印字

ページ上に配置されているフィールドの場合に表示されます。

チェックすると次のページから別のグループのデータが始まる場合に限り印刷されます。グループ内の合計などの印刷で利用します。

 

 

・グループの先頭ページのみ印字

ページ上に配置されているフィールドの場合に表示されます。

チェックするとグループのデータが始まるページに限り印刷されます。グループ内の見出しなどの印刷で利用します。

 

 

・次ページへ継続するときは別の文字を印字

ページ上に配置されているフィールドの場合に表示されます。

チェックすると次ページへグループのデータが継続するページだけ別の文字を印字します。

 

 

・次ページへ継続するときのみ印字

ページ上に配置されているフィールドの場合で、データタイプに「固定データ」「日付と時刻」「ページ番号」「連番」を指定した場合に表示されます。

「ページ番号」「連番」を指定した場合と、それ以外を指定した場合で動作が違います。

 

ページ番号、連番を指定した場合

指定されたグループのページ数が2ページ以上ある場合のみ印刷されます。

ページ番号の枝番を振る場合などに使用します。(例:1-1、1-2、1-3、2、3-1、3-2、4、5-1・・・)

 

 

上記以外の場合

グループのデータが次ページに継続する場合だけ印刷されます。「次ページへ続く」などの印刷で利用します。

 

 

 

・グループの境界ページは別の文字を印字

ページ上に配置されているフィールドの場合で、データタイプに「固定データ」「日付と時刻」「ページ番号」「連番」を指定した場合に表示されます。

チェックすると次ページから次のグループのデータが始まるページだけ別の文字を印字します。

 

 

 

・種類・名前

データタイプに合計、件数、データ項目を選択した場合に、印刷データの種類と名前が表示されます。これらのデータタイプでどの項目を使うか、このプロパティをクリックして指定します。

 

書式

 

テキストフィールドに出力されるデータの書式を設定します。書式を設定すると、データは自動的に書式に合わせられます。以下に書式のプロパティを示します。

 

 

・属性

フィールドのデータタイプを「文字列」、「数値」、「日付と時刻」から選択します。

 

・編集文字列

印刷データを編集する編集文字列を指定します。編集文字列を指定しない場合、データタイプに応じた標準的な形式で印刷されます。

 

・編集文字・説明

編集文字列に記述する文字の説明文です。

 

・サンプル

編集文字列の指定でどのように表示されるか、確認することができます。

 

 

編集文字列の指定方法

編集文字列を使用しない場合、データタイプに応じて以下のように編集されます。

 

データタイプが文字列の場合

印刷データがそのまま印刷されます。

 

データタイプが数値の場合

有効桁数の範囲内で、通常の形式で編集されます。通常の形式とは電卓のような表示形式で、次のようになります。

・符号はマイナスだけ左端に印字します

・整数部はカンマ区切りしません

・小数点以下の数がある場合だけ、小数点を印字します

・小数点以下の桁数は、有効精度以内ですべて印字します。

 

データタイプが日付と時刻の場合

・年月日はYYYY/MM/DDの形式で印字します。

・時刻は24時間制でHH:MM:DDの形式で印字します。

・時、分、秒がすべて0の場合、時刻は印字しません。

・秒が0の場合、秒は印字しません。

 

以上の標準形式以外の形式で印刷したい場合、編集文字列を指定する必要があります。

 

以下に、編集文字列の指定方法を解説します。

 

データタイプが文字列の場合

指定文字

意味

@

"最大"@

デフォルトの書式で指定位置に印刷します。

Sn.m

S2.4

印刷文字の左端を0として数え、n文字目からm文字を印刷します。

"TEXT"

9990"円"

"(ダブルクォーテーション)で囲まれた文字を指定位置に印刷します。数値タイプのデータに指定した場合、数字の並びを区切る位置には指定できません。

N

@"様"N

空文字列の場合は何も印字されず、文字列がある場合は書式に従い印字されます。

 

データタイプが数値の場合

指定文字

意味

@

"最大"@

デフォルトの書式で指定位置に印刷します。

9

999

9を記述した数は印刷する桁数を示し、先行0は空白となります。小数点以下に指定した場合桁数だけを意味し、ゼロサプレスは行われません。

0

999,990

0を指定した数は印刷する桁数を示し、先行0は0となります。

$

$9,990

先頭に$マークを付加します。

MI

MI999

負数の場合、指定位置(右か左)に-(マイナス)記号を印刷します。

MI2

MI2999

負数の場合、指定位置(右か左)に▲記号を印刷します。

MI3

MI3999

負数の場合、指定位置(右か左)に△記号を印刷します。

S

S9990

指定位置(右か左)に符号を印刷します。

S2

S29990

指定位置(右か左)に符号を+は△、−は▲で印刷します。

D

または

.

99D99

 

99.99

指定の位置に小数点を印刷します。小数点以下の桁数を指定しない場合は有効精度の範囲内で最後の数字までを印刷します。

L

L9990

指定位置(右か左)にローカル通貨記号を印刷します。

,

999,990

3桁ごとにカンマを印刷します。

*

99,990.*

小数点以下の桁数を、入力データの桁数に合わせます。

N

99,990N

0と空を区別します。空のときは何も印字されず、0のときは他の書式指定に従い印字されます。

!

999,990!

桁あふれを示す“!”記号を印刷しません。

指定した桁数が実際の数値の桁数よりも少なく、桁あふれが発生した場合、右端に桁あふれを示す“!”記号を印刷します。

 

データタイプが日付と時刻の場合

指定文字

意味

Y

YYYY,YY

Yを記述した数は西暦の表示桁数を示します。

WS

WS

和暦の年号の省略形(M T S H…)

WR

WR

和暦の年号(明治,大正,昭和,平成…)

WY

WRWY"年"

和暦の年(10,12…)

MM

YYYY/MM

月(1〜12)

MONTH

MONTH

9桁の月の名前(JANUARY…)

MON

MON

3桁の月の名前(JAN…)

DD

YY/MM/DD

日(1〜31)

DAY

YY/MM/DD DAY

9桁の曜日(SUNDAY…)

DY

YY/MM/DD DY

3桁の曜日の省略形(SUN…)

DJ

YY/MM/DD DJ

曜日の日本語形(月,火…)

HH

HH:MI:SS

12時間制の時(1〜12)

HH24

HH24:MI:SS

24時間制の時(1〜23)

AM

AM HH:MI

12時間制の午前午後(AM,PM)

WAM

WAM HH:MI

12時間制の午前午後の日本語形(午前,午後)

MI

HH:MI:SS

分(0〜59)

SS

HH:MI:SS

秒(0〜59)

-/,.;:

MM/DD-HH:MI

指定の記号を指定した位置に印刷します。

和暦の年号は明治、大正、昭和、平成に対応しています。

1900年1月1日以前の日付は使用できません。

 

配置

 

テキストフィールドに出力されるデータの配置を設定します。以下に配置のプロパティを示します。

 

 

・横位置

フィールド内の文字の横位置を「左寄せ」「中央寄せ」「右寄せ」から指定します。

 

・縦位置

フィールド内の文字の縦位置を「上寄せ」「上下中央」「下寄せ」から指定します。

 

・フィールド枠に密着する

フィールドの枠と印刷文字の間の余白がなくなります。

 ※一部の外国フォントでは、文字内部に余白があり、機能が正常に動作しない場合があります。

 

・折り返して複数行で表示

1行で収まらない文字は折り返されます。デザイン画面上で直接テキストを編集する場合は、Shift+Enterキーを押すと改行が挿入され、自動的にこの設定がONになります。

また本機能は、指定されたフォント内に描画する文字が所有されている必要があります。

 

・禁則処理を行う

「、」や「。」などの禁則文字が次の行の先頭にならないように改行位置が調節されます。禁則文字の対象は以下の文字です。

ぁぃぅぇぉゃゅょァィゥェォャュョ

。、ー」)]})]〉》」』】〕

!%,.:;?°’”‰′″℃々゛゜ゝゞ・ヽヾ!%,

 

・改行位置だけ折り返す

データ中の改行文字のある場所だけで折り返します。改行文字がない場合にはフィールドの大きさを超えても折り返しません。

 

・行間隔

印字する文字が複数行の場合に、行と行の間隔をポイントで指定します。0.1ポイント単位で指定できます。

 

・方向

文字の方向を通常、左へ90度、右へ90度から選べます。通常これは縦書きのために使用されます。

詳しい使用方法については、本ヘルプのチュートリアルの単票作成の「縦書きテキストを利用する」をご参照ください。

 

フォント

 

テキストフィールドに出力されるデータのフォントを設定します。以下にフォントのプロパティを示します。

 

 

・フォント

使用するフォントの種類を指定します。

 

フォームファイルを作成したコンピュータにインストールされているすべてのフォントを指定できますが、印刷を実行するコンピュータに同じフォントがインストールされていない場合は代替のフォントで印字されるため、印刷結果が不正となる場合があります。また、Windowsのドライバ環境によってはフォントの代替が正常に機能しない場合があります。

 

・文字の大きさ

文字の大きさを指定します。大きさは0.1ポイント単位で指定し,更に指定したサイズの縦横2倍または1/2倍の指定ができます。

 

・文字飾り

文字の装飾を指定します。

種類

説明

強調文字

強調して印字します。

斜体文字

イタリック体で印字します。

下線付

アンダーラインを引きます。

文字の色

印字色を指定します。

モノクロプリンタの場合プリンタドライバの機能によりモノクロに変換されます。

 

文字ピッチ

 

テキストフィールドに出力されるデータの文字間隔を設定します。以下に文字ピッチのプロパティを示します。

 

 

・標準

文字ピッチの補正をせず、標準の文字ピッチで印字します。

 

・グリッドピッチ

文字ピッチをグリッドに合わせます。半角1文字で1グリッド使用します。全角文字の場合は、1文字で2グリッドを使用します。また、横倍角を指定した場合は、2倍のグリッドを使用します。横1/2角の場合は1グリッドに2文字を印字します。

 

・桁数指定

指定した文字数を印字します。フィールドには指定された文字数が収まるような文字ピッチで印字されます。

印字する文字数が多いと指定された文字数でカットされ、少ない場合はスペースで補います。

配置プロパティの横位置に中央寄せを設定し桁区切り線を指定している場合には、印字する文字数が少ないと文字と桁区切り線が重なる場合があります。

 

また、指定したフォント内に存在しない文字を指定した場合、OSが自動的に別のフォントを指定する場合があり、これが原因で線が重なる場合もあります。

例えば、ゴシックを指定して「豈(アニ)」を使用すると、この文字だけOSの補助により、別のフォントが適応されます。

この時、選ばれた文字がゴシックと違ければ、横幅の均等さが失われる可能性が高くなります。

特にメイリオ等、文字に追加で余白を持つフォントではこの症状が顕著に現れてしまいます。

これに対してはOSの自動補完に任せず、正しいフォント、正しいフォント情報ファイル(*.far)を指定する必要があります。

 

文字数

文字数は半角文字、全角文字のどちらかで指定することができます。

 

桁区切り線

フィールドに桁区切り線を指定することができます。5種類の桁区切り線が用意されています。指定すると、文字と文字の間に罫線を印字します。

 

・ポイント指定

文字ピッチをポイントで指定します。0.1ポイント単位で指定できます。

 

複写

 

ページのプロパティで「複写紙」を指定している場合のみ表示されます。以下に複写のプロパティを示します。

 

 

・別の文字を印字する

チェックすると、1枚目とは別の文字を印字することができます。入力欄に印字したい文字を指定してください。

2枚目や3枚目には印字しなくない場合、「別の文字を印字する」をチェックして、入力欄を空にしてください。

 

・罫線は印字しない

チェックすると、2枚目や3枚目には罫線が印字されなくなります。

 

・背景は印字しない

チェックすると、2枚目や3枚目の背景色の指定とパターンの指定は無効となり印字されなくなります。

 



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