SSpread.OperationModeプロパティ

 

スプレッドシートの操作モードを設定します。

 

以下の値を指定します。初期値は$OperationModeNormalです。

定数

説明

データの編集

$OperationModeNormal

0

標準モード

$OperationModeRead

1

読み出し専用モード

不可

$OperationModeRow

2

行モード

$OperationModeSingle

3

単一選択モード

不可

$OperationModeMulti

4

複数選択モード

不可

$OperationModeExtended

5

拡張複数選択モード

不可

 

このプロパティを変更するとスプレッドシートの動作が大きく変わり、他のプロパティやメソッドに与える影響も大きいため、原則としてSSpreadオブジェクトの初期化時に最初に設定してください。スプレッドシートの操作中に何度も切り替えるようなプログラムは推奨しません。

 

標準モード($OperationModeNormal

 

表計算ソフトのように動作させます。セル単位でデータの入力、表示を行うときに使用します。

 

行をクリックするとその1行が、列をクリックするとその1列が選択されます。

セルをクリックするとそのセルにフォーカスが移動します。セルをダブルクリックすると入力モードになります。

 

読み出し専用モード($OperationModeRead

 

表形式の表示用コントロールとして動作させます。

 

ユーザはセルの編集はできません。セルをクリックしてもアクティブセルを示すフォーカス枠は表示されません。

 

行モード($OperationModeRow

 

行単位でデータを入力したいときに使用します。明細データを1件ずつ入力したい場合などに便利です。

 

行モードには2つの状態があります。通常時は「単一選択モード」のように動作し、データの編集はできません。セルをダブルクリックすると行編集状態になり、その行に限り「標準モード」のように動作してデータの編集が可能になります。その行以外をクリックすると編集が終了します。

 

行編集状態になったときにEnterRowイベントが、行編集状態が終わったときにLeaveRowイベントが発生します。

 

単一選択モード($OperationModeSingle

 

一覧形式の表示用コントロール(単一選択)として動作させます。明細データの単一選択などに使用します。

 

ユーザはセルの編集はできません。個々のセルにはフォーカスは移動しません。

セルをクリックすると、その行が選択されます。複数行の選択はできません。

 

選択されている行番号はSelModeIndexプロパティで取得します。

 

複数選択モード($OperationModeMulti

 

一覧形式の表示用コントロール(複数選択)として動作させます。複数の明細データを同時に選択したい場合などに使用します。

 

ユーザはセルの編集はできません。個々のセルにはフォーカスは移動しません。

セルをクリックすると、その行が選択されます。複数の行を追加選択できます。

選択された行を再度クリックすると、選択状態が解除されます。

 

選択されている行数はSelectionCountプロパティで取得します。

選択されている行番号はGetMultiSelItemメソッドで取得します。

CRSプログラムから行を選択するにはSelModeSelectedプロパティを使用します。

 

拡張複数選択モード($OperationModeExtended

 

一覧形式の表示用コントロール(複数選択)として動作させます。単一選択、複数選択のどちらも行いたい場合に使用します。

 

ユーザはセルの編集はできません。個々のセルにはフォーカスは移動しません。

セルをクリックすると、その行が選択されます。

Ctrl]キーを押しながらクリックすると、複数の行を追加選択できます。

Shift]キーを押しながらクリックすると、行範囲を選択できます。

Ctrl]キーを押しながら選択された行を再度クリックすると、選択状態が解除されます。

 

選択されている行数はSelectionCountプロパティで取得します。

選択されている行番号はGetMultiSelItemメソッドで取得します。

CRSプログラムから行を選択するにはSelModeSelectedプロパティを使用します。

 

コマンドボタン型、コンボボックス型セルについて

 

スプレッドシートを行単位で扱うモード(RowSingleMultiExtended)では、コマンドボタンやコンボボックスは表示されません。(ButtonDrawModeプロパティの指定も無効になります)

行モード($OperationModeRow)では、行が編集状態のときだけコマンドボタンやコンボボックスが表示されます。

読み出し専用モード($OperationModeRead)では、コマンドボタンやコンボボックスは表示はされますが使用できません。

 

コマンドボタン型、コンボボックス型セルについては、標準モード($OperationModeNormal)または行モード($OperationModeRow)で使用してください。

 

 

関連項目

ButtonDrawModeCellTypeSelectionCountSelModeIndexSelModeSelectedプロパティ

GetMultiSelItemメソッド

EnterRowLeaveRowイベント

 



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