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PCに搭載されているCPU、メモリなどの性能と比較して、モバイル端末の環境はかなり
劣ります。
このため、PCでは動作スピードで問題にならないコードでも、モバイル端末では性能が
出ないことがあります。従って、パワーがないことを考慮したプログラミングを
行う必要がありまます。
例えば、ループ処理のプログラミングで、メモリ取得をループ内で行わなずに、ループ
処理の前に行うなど、一般的な効率を考慮したプログラムのテクニックを使用するという
配慮です。 |
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[記述例] |
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for(var i = 0; i < 1000; i++) {
: ←× ループ回数分、メモリ取得されることになる
}
var i;
for(i = 0; i < 1000; i++) {
: ←○ ループ前に1度メモリ取得するのみ
} |
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モバイル端末の場合、PCと比べてQVGAと画面サイズが小さいため、大きなフォームを
作成するのは好ましくありません。
また、デザイン可能な最大領域は、機種毎に、メニューバーやステータスバーの有無
によって変わりますので、予め端末の画面サイズを確認し、画面設計を行っていただく
必要があります。
機種毎のデザイン可能領域の目安、確認方法につきましては、
Biz/Browser Mobile・Biz/Browser Mobile for PDA TIPS集 > Window
>
デザイン可能な画面サイズは?
をご参照ください。 |
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モバイル端末は、画面表示速度がPCより遅いため、多くのオブジェクトを表示する画面を
設計する場合は、あらかじめ実機で速度を確認することをおすすめします。 |
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端末にバーコードリーダーが付属しており、キーボードをエミュレートできるソフトが付属
している場合があります。その設定で読み取り文字の最後に改行コードを付けることが
可能な場合、読み取り後の処理を自動化できます。
入力欄のOnTouchイベントハンドラ内に読み取り後の処理を記述します。 |
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[記述例] 商品情報画面の商品コード入力欄 |
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TextBox:String PRODUCT_CODE {
TabIndex = 0;
Function OnTouch( e ) {
/* バーコード読み取りモジュールが最後に改行を送った場合、
指定した商品コードの商品を取得、表示*/
^.getProducts(^.PRODUCT_CODE.Value);
}
} |
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Form等のスクロールバーやTextBox等は、デバッグ時にPC上で表示される幅と、モバイル版で表示される幅が異なることがあります。
緻密な画面設計を行う場合は、実機で確認することをおすすめします。 |