SSpread

Q1
SSpreadクラスを利用した表の作成(初級編その1) 
A1
表の作成を行う前に、SSpreadクラスを利用する上でかならず使用されるプロパティの使い方を紹介します。

【SSpreadを利用する上での最も基本的な設定】
  Col、Row、Col2、Row2、BlockModeプロパティの指定
    行や列、セルやセルブロックに値を表示する、また背景色、フォント、罫線の設定する等様々な処理を行う場合、その対象となる範囲を設定しておく必要があります。
上記のプロパティは、処理を行う際の対象範囲を設定するプロパティです。
    例えば、選択した行や列、セルやセルブロックに値や背景色を設定する場合は以下のように設定を行います。
    A.選択(ダブルクリック)したセルへ値や背景色を設定する
    B.選択(ダブルクリック)した行へ値や背景色を設定する
    C.選択(ダブルクリック)した列へ値や背景色を設定する
    D.選択(ドラック)したセルブロックへ値や背景色を設定する
[A.選択(ダブルクリック)したセルへ値や背景色を設定する]
 
  [サンプルコード]
 SSpread SSpread1 {
  X = 10;
  Y = 28;
  Width = 311;
  Height = 118;
  /* ダブルクリックしたセルの背景色と文字色、値を設定 */
  Function OnDoubleClicked( e ) {
   Col = e.Col;       /* 選択列を指定 */
   Row = e.Row;       /* 選択行を指定 */
   /* 行ヘッダや列ヘッダではない場合 */
   if(Row > 0 && Col > 0 ){
    BackColor = $BLUE;
    FgColor = $WHITE;
    Value = "BLUE";
   }
  }
 }
[B.選択(ダブルクリック)した行へ値や背景色を設定する]
 
  [サンプルコード]
 SSpread SSpread2 {
  X = 10;
  Y = 157;
  Width = 311;
  Height = 118;  
  /* ダブルクリックした行の背景色と文字色、値を設定 */
  Function OnDoubleClicked( e ) {
   Row = e.Row;         /* 選択行を指定 */
   Col = -1;            /* 選択列を指定 */
   BackColor = $RED;
   FgColor = $WHITE;
   Value = "RED";
  }
 }
[C.選択(ダブルクリック)した列へ値や背景色を設定する]
 
  [サンプルコード]
 SSpread SSpread3 {
  X = 339;
  Y = 27;
  Width = 311;
  Height = 118;  
  /* ダブルクリックした列の背景色と文字色、値を設定 */
  Function OnDoubleClicked( e ) {
   Row = -1;              /* 選択行を指定 */
   Col = e.Col;           /* 選択列を指定 */
   BackColor = $GREEN;
   FgColor = $STD;
   Value = "GREEN";
  }
 }
[D.選択(ドラック)したセルブロックへ値や背景色を設定する]
 
  [サンプルコード]
 SSpread SSpread4 {
  X = 338;
  Y = 157;
  Width = 311;
  Height = 118;
  BlockMode = $TRUE;  /* セルブロックの指定を有効 */
  /* ドラックして選択したセルブロックの背景色と文字色、値を設定 */
  Function OnSelChange( e ) {  
   Col = e.BlockCol;      /* セルブロックの左端列を指定 */
   Col2 = e.BlockCol2;    /* セルブロックの右端列を指定 */
   Row = e.BlockRow;      /* セルブロックの上端行を指定 */
   Row2 = e.BlockRow2;    /* セルブロックの下端行を指定 */
   BackColor = $YELLOW;   /* セルの背景に黄を設定 */
   FgColor = $STD;
   Value = "YELLOW";
  }
 }
  ※注意
    セルブロックとして見なされない単一セルや全列(Col = -1)や全行(Row = -1)を指定した場合、また、セルブロックとしての指定(Col、Row、Col2、Row2)が正しく行われていない場合にセルブロックの指定(BlockMode)を有効($TRUE)に設定すると例外や警告(Biz/Designerでのテスト実行時のアウトプットビュー上)が表示されます。

どんな処理を行う場合でも、利用される基本中の基本となるプロパティです。
しっかりと確認しておきましょう。 では、次のページでは実際に表の作成を行います。

管理番号:Sspd50_002
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