GUI機能拡張

Q
書き込み可能なクライアントファイル

A
[解決方法]
ルートディレクトリ以外の任意のファイルをアクセスする方法として、OpenDialogメソッドまたは、
SaveDialogメソッドによりユーザが選択した特定のファイルをオープンする方法と、
Mountメソッドによりユーザが許可したフォルダを仮想ファイル名にマップする方法があります。

OpenDialogメソッドやSaveDialogメソッドでは、ファイル選択のダイアログで選択したファイルに
アクセスすることが可能です。このファイル選択ダイアログはファイルアクセスの都度
表示します。

Mountメソッドでは、マウントした任意のフォルダにアクセスすることが可能です。
Mountメソッド実行時に「マウント確認ダイアログ」が表示されますが、確認ダイアログの
「今後、このメッセージを表示しない」をチェックして「OK」を押下した場合、
以降、同一のユーザ(Windows98,Meでユーザ共通設定のときを除く)で、同一のサーバから
ダウンロードしたCRSから、同一のpathに対するマウント要求はダイアログを表示することなく、
前回と同じ物理フォルダをマウントします。
よって、「OK」以降確認ダイアログを表示せず、ファイルにアクセスすることが可能です。

Biz/Browserではセキュリティ確保のため、ルートディレクトリ以外へのアクセスは、
ユーザの許可なく行うことはできません。

OpenDialogメソッドとSaveDialogメソッドはパブリック属性、プライベート属性のどちらの
属性で生成したFileSystemオブジェクトでも利用可能です。
Mountメソッドはプライベート属性で生成したFileSystemオブジェクトでのみ利用可能です。

※  Mountメソッドの関連機能としてUnmountメソッドがあります。
Mountメソッドによってマウントされたフォルダのマウントを解除します。

※  Biz/Browser Vでは、マウント確認ダイアログの表示はセキュリティレベルに影響
されます。


[サンプルコード]

下記のサンプルでは、Mountメソッド実行時に表示された確認ダイアログで指定したフォルダへ"sales.txt"が出力されます。
var fs = new FileSystem( FileSystem.PRIVATE_ROOT );

/* 確認ダイアログで「キャンセル」を押下した場合、RTM-19例外が
  throwされますのでtry、catchで処理を記述するようにしてください */

try{
    fs.Mount( "売上げデータ", "/app/data" );
}catch(e){
    MessageBox(e);
    return;
}

var f = fs.Open( "/app/data/sales.txt", FileSystem.OPEN_WRITE );
f.WriteString( "出力データ" );
管理番号:Gui41_005
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