リソース

Q1

Windows98、WindowsMeでの注意(リソース)
[内容]
Windows9X系は16ビットリソースの制限を持っています。
一方、WindowsNT系は32ビットリソースで、基本的にはユーザが使い切れる量ではないため、リソースの心配は要りません。
なお、リソースはOSが確保する一定の領域でメモリ容量に関係しません。
このため、Windows9x系での
ビジネスユースではリソースを増やす、管理することが必要となります。

A1
[解決方法]
設計面と運用面双方での考慮が必要です。これはシステム設計の初期段階から考えなければいけません。なぜなら、OSを変更しない限り、リソース不足はメモリを増設するなどでのハード増設では回避出来ないからです。

1.設計面
Biz/BrowserはVisualBasicと同様に自由なデザインが可能です。そのため、一つの画面に数百のオブジェクトを貼り付けるなどの設計をしてしまいがちです。ただ、オブジェクト数分リソースを消費することを念頭に設計する必要があります。特に、画面に見えず隠れているオブジェクトが大量で実際に画面にはその一部が表示されているような設計は極力行なわないことです。Biz/Browserはキャッシュにより通信量は最小ですから、無理に隠れた情報保持は考えない方がリソース制限のためには賢明です。

なお、一番リソースが必要と思われる画面については、実マシンでの検証を早い段階で行なってから画面決定するべきです。

2.運用面
エンドユーザにPCのリソース削減運用を考えていただくことは、困難な場合もございますが、PCをビジネスユースで利用する場合は、制限が発生することは仕方ありません。以下にリソース削減の一般的な方法を列挙いたします。マシン立上げ段階でUserリソースが少なくとも70%以上確保されていることが望まれます。     

(1)デスクトップ
基本的に、マイコンピュータ、ネットワークコンピュータ、ごみ箱マイドキュメントのみとする。ファイルを置く場合には、専用のフォルダを一つ作成し、その中に置く。

(2)タスクトレイ
常駐プログラムは極力廃止する。IME、ウィルスソフトのみ等。

(3)壁紙、スクリーンセーバ
設定しない。

(4)サウンド関係
設定を解除する。

(5)TrueTypeフォントキャッシュ
システムディレクトリにあるttfcacheファイルを削除する。
面倒な場合は、autoexec.batに以下の行を追加する。
attrib -h \windows\ttfcache
del \windows\ttfcache

(6)システムフォント
MS UI Gothic から System(日本語)へ変更する。
画面のプロパティで設定出来る全てのフォントを変更する。

(7)アイコンフォント
(6)と同様。

(8)config.sys、autoexec.bat、win.ini、system.ini
無意味な行(改行だけの行、コメントの行)を削除する。

(9)画面の色デザイン
画面のプロパティでの設定で色1色2を同一とする。
グラデーションにしない。

以上は、Biz/Browserだけでなく、一般的にも言えることです。PCとしては、非常に味気ないものになってしまいますが、ビジネスに利用する端末として割り切る必要があります。

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