Biz/Browser V 64bit をご利用いただき、誠にありがとうございます。 このドキュメントには、Biz/Browser V 64bit の以前のリリースとの違いなど、 マニュアルには記載されていない重要な情報が含まれます。
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Windows 10以降での利用について Windows 10以降のOS上でBiz/Browser Vを利用した場合に、以下の機能において意図する挙動にならない、あるいは 正常動作しない事が確認されています。 これらの機能についてはWindows 10以降OSでご利用になれない、または正常に動作しませんのでご注意ください。 (1) キーボードフォーカスについて まれに、画面上からキーボードフォーカスが失われることがあります。マウスの クリックによりフォーカスを再設定することで復帰します。 (2) キーボードフォーカスを示す破線の表示について ダイアログやメッセージボックスを表示させた際に キーボードフォーカスを示す破線が 表示されない場合があります。 これは破線が表示されていないという表示上の問題で、キーボードフォーカス自体は オブジェクトにあたっています。 これはWindowsの設定による現象です。 [コントロール パネル]→[コンピューターの簡単操作]→[コンピューターの簡単操作センター] →[キーボードを使いやすくします] →[ショートカットキーを使いやすくします] 「ショートカットキーとアクセスキーにした線を表示します」へチェックが されていない場合、フォーカスを示す点線の枠が表示されない場合があります。 (※デフォルトはチェックなし) (3) 「アプリ ウインドウごとに異なる入力方式を設定する」をオンでご利用ください IMEModeプロパティで指定した入力モードが無視されてしまう場合があります。 これはWindowsの設定による現象です。 [コントロールパネル]→[時計、言語、及び地域]カテゴリの[入力方法の変更] →[詳細設定]を開き、[アプリ ウインドウごとに異なる入力方式を設定する]と [使用可能な場合にデスクトップ言語バーを使用する]をオンにするとIMEModeプロパティの 指定が有効になります。 (4) フォント・文字間隔の差異について OS間のフォント・文字間隔の違いによりテキストの表示位置、改行位置に差異が発生する 場合があります。 (5) 「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」を「100%」でご利用ください 高精細ディスプレイを搭載したマシン上で「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」の設定が 「100%」以外に設定されていることがあります。 この場合、以下のような現象が確認されております。 ・Biz/Browserから表示するダイアログ上で、メッセージが入りきらず、途中で 切れてしまう場合がある ・Biz/Browserから表示するダイアログ上で、画像が拡大されず、レイアウトが 崩れてしまう場合がある これはWindowsの設定による現象です。 Windowsの[設定]→[システム]→[ディスプレイ]を開き [テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する]で「100%」を 選択すると回避できます。 Windows 10 バージョン1809以降での利用について (1) Shift-JISとして正しく成立していないテキストデータをEditBoxクラス、TextFrameクラスへ設定すると Biz/Browserが応答なしとなるパターンがあります これはWindows 10 バージョン1809以降を適用した影響で発生する現象です。 Shift-JISとして正しく成立する文字列をセットすれば発生しません。 Windows 10 バージョン2004以降での利用について Windows 10 バージョン2004以降で搭載されたMicrosoft IME新バージョンを利用した場合に、 以下の事象が確認されています。 (1) TextBoxクラスでAutoCompleteプロパティを設定した場合、補完リストが正常に表示されない。 上記は新バージョンのMS-IMEによる問題であり、旧バージョンのMS-IMEに切り替えることで問題の回避が 可能なことが判明しています。 上記の問題がシステムに影響を及ぼす場合は、旧バージョンのMS-IMEに切り替えてご利用ください。 旧バージョンのMS-IMEへの切り替え方法に関してはこちらをご参照ください。 Windows 11 でのご利用について (1) Microsoft IMEの[オプション]→[キーとタッチのカスタマイズ]でキーテンプレートをATOKに設定した場合、 文字入力が正しく行われない場合があります IMEModeプロパティへ$ALPHAを設定したFlexTextBoxオブジェクトに対し、半角入力を行うと 1文字目が編集モード切り換えと判断され文字が入力されません。 これは新バージョンのMS-IME利用時に発生し、旧バージョンのMS-IME利用時は発生しません。 Microsoft Edge Internet Explorerモード内での利用について (1) PulldownListまたはComboBoxオブジェクトをクリックした際の動作について 別のウィンドウにフォーカスがある状態から、Biz/Browserの画面上に配置されている PulldownListやComboBoxオブジェクトをクリックした場合、ウィンドウの アクティブ化が優先されるため、その操作ではプルダウンは展開されません。 もう一度クリックするとプルダウンが展開されます。 (2) フォーカス位置の表示について 別のウィンドウにフォーカスがある状態から、Biz/Browserの画面上の入力項目 (TextBoxオブジェクト等)をクリックした場合、稀にフォーカス位置の表示が 不定になる場合があります。 (3) Loosely-Coupled IEの設定について Edge Internet Explorerモード標準の動作ではLoosely-Coupled IEと呼ばれる機能によりWebブラウザ外でBiz/Browserが起動してしまいます。 これを防ぐにはグループポリシーの変更が必要となります。 グループポリシーを変更する場合、下記の手順で変更してください。 ・Biz/Browserインストール時に変更する場合 インストーラの「Loosely-Coupled IE(LCIE)設定の変更」ページにて、ユーザーまたはコンピュータの構成を変更を選択してインストールしてください。 ・グループポリシー エディターを用いて変更する場合 (ログイン中のユーザのみ) [ユーザーの構成]-[管理テンプレート]-[Windowsコンポーネント]-[Internet Explorer]-[タブプロセスの増加率]を有効にし0を設定してください。 ・グループポリシー エディターを用いて変更する場合 (全てのユーザが対象) [コンピュータの構成]-[管理テンプレート]-[Windowsコンポーネント]-[Internet Explorer]-[タブプロセスの増加率]を有効にし0を設定してください。 (4) 入力カーソルのブリンクについて まれにEdit系オブジェクト上の入力カーソルがブリンクしなくなる場合があります。 カーソルは存在しているため、キーボードからの入力に影響はありません。 他のEdit系オブジェクトへマウスのクリックをすることによりブリンクが復帰します。 (※Internet Explorer利用時も該当します。) (5) LostFocusイベントの多重発生について Dialogを閉じた後、フォーカスされたオブジェクトからMicrosoft Edgeがフォーカスを奪う場合があり、 そのため余分なLostFocusイベントが発生する可能性があります。 (※Internet Explorer利用時も該当します。) 日本語入力ソフト ATOKでの利用について IMECodeInputプロパティをtrueにした場合、文字コードを4桁の16進数で入力後、 CTRL+HOMEキーで対応する文字に変換しますが、ATOKをご利用の場合、この機能を ご利用いただけません。 ウィンドウを最小化してタスクの切り替えアプリケーション一覧を表示したときの動作について ウィンドウを最小化したあと、Alt+TABでタスクの切り替えのアプリケーション リストを表示させたとき以下の現象が見られる場合があります。 ・アプリケーションリストからウィンドウを戻せない ・Dialogやプレビューなど前面に表示されたダイアログがリストにある ・前面に表示されたダイアログがあった場合、ウィンドウを戻したとき 呼び出し元ウィンドウがアクティブになる ・アプリケーションリストに表示されない
■ 以下のモジュールが変更されました。
- Biz/Browser V 64bit インストーラ 1.0.0
- Biz/Browser V 1.0.0
- invoker4.exe ver1.3.0.0
■ 以下のモジュールが追加されました。
- invoker4_64.exe ver1.3.0.0
- BizHook64.dll ver1.0.2.0
- BizLink64.dll ver3.2.3.0
- BizIEConnection64.dll ver4.1.2.0
■ 以下のモジュールが削除されました
- invoker.exe
- BizHook.dll
- BizLink.dll
- BizIEConnection.dll
■ 以下のモジュールの変更はありません。
- login.crs 2011/08/22
■ 動作環境
【動作保証OS】
- Windows 10 (64ビット版)
- Windows 11 (64ビット版)
【動作保証ブラウザ】
- Microsoft Edge バージョン 117.0
【動作検証済みブラウザ】
- Microsoft Edge バージョン 96.0 〜 117.0
- Microsoft Internet Explorer バージョン 11.0
※ Windows 8.1 以下の OS 上では起動できません。
※ Microsoft Edgeご利用時の動作保証対象はInternet Explorerモードのみです。
※ Internet Explorer 11でのご利用の場合、保護モードを無効とする必要があります。
機能追加 ・64ビットアプリケーションに対応しました。これに伴い32ビットアプリケーションとしては提供されなくなります。#21186 ・Biz/Browser V 64bitを明示的に起動するための新たな拡張子として「.crsvx64」「.carvx64」「.crxvx64」を追加しました。#21438
仕様変更 ・動作可能な最低OSバージョンをWindows 10(64ビット版)に引き上げました。#21186 ・VirtualStoreへのリダイレクトを廃止しました。#21436 ・インポートした接続ライセンスの保存場所を%APPDATA%以下から%PROGRAMDATA%以下に変更しました。#21263 ・レジストリキーおよびインストールディレクトリの社名をAXISSOFTからOpenStreamに変更しました。#21239 ・プラグインDLLのSDKが更新されました。以前のバージョンのSDKを用いたプラグインDLLは新SDKでの再ビルドが必要となります。#21186
障害修正 ・HTTP通信時、ダウンロード対象のファイルサイズが大きい場合に過剰に時間が掛かっていた問題を修正しました。#21185
機能追加 ・.NETライブラリを呼び出す際に32ビット/64ビットどちらのモジュールを使用するか指定を行うSet64bitModeメソッドとその指定状態を取得するIs64bitModeメソッドが追加されました。#21191
障害修正 ・ExternalObject経由で実行中のWindowsのバージョンを取得した際、Windows 8.1以降のバージョンが適切に反映されないことがある問題を修正しました。#21196
障害修正 ・ImportNodeメソッドを呼びだした際、メモリリークが発生することがある問題を修正しました。#21190
障害修正 ・RemoveChildメソッドを呼びだした際、メモリリークが発生することがある問題を修正しました。#21190
障害修正 ・SetNamedItemメソッドを呼びだした際、メモリリークが発生することがある問題を修正しました。#21190
障害修正 ・SetNamedItemNSメソッドを呼びだした際、メモリリークが発生することがある問題を修正しました。#21190
障害修正 ・RemoveNamedItemメソッドを呼びだした際、メモリリークが発生することがある問題を修正しました。#21190
障害修正 ・RemoveNamedItemNSメソッドを呼びだした際、メモリリークが発生することがある問題を修正しました。#21190
障害修正 ・SplitTextメソッドを呼びだした際、メモリリークが発生することがある問題を修正しました。#21190
障害修正 ・CreateExpressionメソッドの呼び出し時に例外が発生した場合、メモリリークが発生することがある問題を修正しました。#21189