過去のバージョンとの互換性について

Biz/Browser、Biz/Designerをご利用いただき、誠にありがとうございます。
本ドキュメントでは、Version4.1の使用にあたってのVersion4.0のバージョンとの互換性について説明しています。
Version4.0バージョンで開発されたプログラムをVersion4.1で利用する際の参考としてください。


尚、Version4.0より前のバージョンについての互換性はこちら(Version4.0での過去のバージョンとの互換について)を確認してください。
Version4.0バージョンとの互換性について
実行環境に関する変更点 インストーラについて
・インストールフォルダについて
  複数のバージョンのBiz/Browserの同時運用を、より安全に行うため、異なるバージョンが
  インストールされているフォルダに対してセットアップを行う事はできなくなりました。

  インストーラがインストールフォルダに別のバージョンのBiz/Browserを認識すると、その
  バージョンのBiz/Browserのアンインストールか、別のフォルダへのインストールを促します。


・ファイル拡張子について
  拡張子に、CRSnn、CRXnn、CARnnを指定することで、複数バージョンのBiz/Browserがインストー
  ルされている環境において、実行するBiz/Browserのバージョンを指定することができます。 
  nnはBiz/Browserバージョンの上2桁を表します。

  また、セットアップ時に、nnの付加されていない拡張子CRS、CRX、CARに対して、バージョンの
  上2桁が異なるBiz/Browserが既に関連付けされている場合、インストーラはこれらの拡張子の
  関連付けを変更するかどうかを確認するようになりました。

  これによって、例えば、Biz/Browser ver4.0用に作成したアプリケーションと、Biz/Browser 
  ver4.1用に作成したアプリケーションを実行したい場合、通常はver4.1で利用できますが、必
  要に応じて、ver4.0のBiz/Browserに切り替えて実行させることが可能となります。
接続ライセンス証明書について
・接続単位のライセンス管理に対応しました。

  従来は、インストール単位にライセンスが必要でしたが、新しいライセンス管理では、
  Biz/BrowserとWEBサーバとの接続単位にライセンスを確認する事が可能です。
  接続ライセンスは、接続ライセンス証明書をインストールすることによりBiz/Browserに認識さ
  せる事ができます。
  接続ライセンス証明書は、Biz/Browserのインストールディレクトリ内の、
  settings.v41\licenseディレクトリまたは、ユーザ別のディレクトリ内のlicenseディレクトリ
  に置くと、Biz/Browserの起動時にロードされます。

  ※ 接続ライセンス証明書はBiz/Browserの購入時に同梱されます。入手方法の詳細は、アクシス
     ソフト株式会社営業窓口にお問い合わせください。
Biz/Browser実行時の変更点 インジケータの変更
・Biz/Browser実行時に表示されるインジケータが変更されました。

  ver4.0 
ver4.1 
      ↑タイムアウト指定時に青くなります。
通信のTimeout機能追加に伴い、タイムアウト状態を示す進捗バーが追加されています。 それ以外の情報に関しては、従来のインジケータで表現されていたものと変わりありま せん。 ※ 通信のTimeout機能に関しては、オンラインマニュアル、Root.httpTimeoutプロパテ ィ並びにhttpRequest.Timeoutプロパティをご参照ください。
初期画面の変更
・Biz/Browser起動時に表示される背景の表示色が変更されました。

  ver4.0 青色

  ver4.1 灰色
オブジェクト、関数の挙動の変更点 以下にオブジェクトおよび、関数の挙動の変更点を説明します。下記表は、ver4.1以前のプログラムの実行で、仕様変更による影響を受ける部分です。この他に、 追加された仕様がありますので、個々のクラスのマニュアルにより確認してください。
機能 変更内容
DateEditクラス
・入力補助ダイアログのカレンダーが変更されました。

  
・操作上の制約が大幅に緩和されています。 ・DateEditでのValue値は、日付、時刻を持っていますが、Formatプロパティによって表示 を制限した場合の、入力時の補完値が変更されています。 ・ Formatプロパティにおいて、年月日表示を含めない場合(年と月だけ等)に、カレン ダーダイアログ表示は抑止されます。 ・DisableHelperプロパティが追加されました。このプロパティを使用することで、カレン ダーダイアログの表示抑止を行うことができます。
NumberEditクラス
・入力補助ダイアログの電卓が変更されました。

  

・電卓の形状が変更されたことで、操作の幅が広がりました。

・DisableHelperプロパティが追加されました。このプロパティを使用することで、電卓
  ダイアログの表示抑止を行うことができます。
FlexView関係クラス
・文字の折り返し表示が改良されました
  FlexTextBox、FlexListBoxにおいて、プレフィックスおよびワードブレイクを無効としました。
  FlexButton、FlexCheckButton、FlexLabelにおいて、タブ展開を無効としました。
RunTimeクラス
・Shell***メソッドにおけるセキュリティ警告ダイアログの表示

  RunTimeクラスのShellOpenやShellPrintなど、”Shell”を冠するメソッドの実行時に、
  セキュリティ警告ダイアログを表示し、ユーザに実行許可を求めるようになりました。 

  

Link関数
・セキュリティ警告ダイアログの表示
Link関数の実行時に、セキュリティ警告ダイアログを表示し、ユーザに実行許可を求め るようになりました。
KeyDownイベントなどについて
従来、ひとつのキー操作に対して複数の意味が割り当てられている状態で、実際に
そのキー操作を行った場合、どの機能が実行されるかオブジェクトにより異なり、
明確な基準がありませんでしたが、ver4.1より以下の優先順序に統一されました。

1 フォーカス移動
   Tabキー、Shift+Tabキー、またはNextTabプロパティ、PrevTabプロパティに設定
   されているキー操作は、優先的にフォーカス移動が実行されます。 

2 オブジェクト固有操作
   TextBoxの文字入力、ListBoxのカーソル移動などのオブジェクト固有のキー操作
   が実行されます。

3 AltKey動作
   Button系オブジェクトのAltKeyに割り当てられているキー操作が実行されます。

4 KeyDownイベント発行
   上記の1から3以外の場合、KeyDownイベントが発生します。


※ 1回のキー操作で起こる動作は、フォーカス移動、オブジェクト固有操作、AltKey
   動作、KeyDownイベント発行のどれか1つです。

※ PrevTab,NextTab,AltKeyに割り当てられたキーと同時にCTRLキーやALTキーを押し
   た場合、別のキー操作として区別されます。

※ 例外的に、EditBoxクラスおよびStyleEditクラスの場合、デフォルトのフォーカス
   移動キーである、Tabキーよりも優先してオブジェクト固有動作(タブ文字の入力)
   が実行されます。
   また、ComboBox,PulldownListのリスト展開中の場合、NextTabKey,PrevTabKeyの
   指定よりも優先してENTERキー、ESCキー、F4キーによるリスト操作が実行されま
   す。

※ 従来 ALT+F4でBiz/Browserが終了していましたが、上記の動作に変更されました。

※ 個々のオブジェクト別の詳細は、
  「Biz/Designer ver4.1オンラインマニュアル」→「Biz/Browser4.1 CRSマニュアル」
    →「パッケージとクラス」→「Standard Package」→「Form Class」→「Events」
    →「KeyDown」を参照してください。