Biz/Browser SmartDevice(iOS) ver1.6.9 リリースノート

Biz/Browser SmartDevice(iOS)をご利用いただき、誠にありがとうございます。 このドキュメントには、Biz/Browser SmartDevice(iOS)の以前のリリースとの違いなど、 マニュアルには記載されていない重要な情報が含まれます。

今回のリリースと、それ以前のリリースとの比較など、お気付きの点についてフィードバックをお寄せいただければ幸いです。
お寄せいただいたご意見、ご要望は、より良い製品を開発するために活用させていただきます。

制限事項および既知の問題

制限事項
OSによる制約/差異
   以下の機能について、iOS上ではWindowsやAndroidと挙動が異なる、または正常動作しない事が確認されています。
   ご利用になれない、もしくは正しく動作しませんのでご注意ください。

   (1) Biz/Browser SmartDeviceのプロセスの生存期間について
      ・iOSの仕様上、Biz/Browserが前面に表示されていない状態になった時に
       Biz/Browserのプロセスが自動的に強制終了させられることがあります。

   (2) フォントの差異について
      ・端末内蔵の標準フォントの違いにより、Biz/Browser VやBiz/Browser Mobile、
        Biz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームと比較して行間や文字幅が異なることがあります。
      ・太字や斜体につきましては端末に該当するフォントが存在する場合のみ適用されます。
      ・下線はBiz/Browser SmartDevice(iOS)では対応していません。

   (3) 表示の差異について
      ・文字列が表示領域に収まらなかった場合の表示や、ワードラップ処理の結果が、
        Biz/Browser VやBiz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームと異なることがあります。
      ・使用可能な改行コードはBiz/Browser V、Biz/Browser Mobileと異なり、「\n」または「\r\n」となります。
      ・Biz/Browser VやBiz/Browser Mobile、Biz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームとは
        GUIの外観がそれぞれと異なることがあります。
      ・文字列中にタブ文字「\t」が含まれていると、タブ文字以降のテキストが表示されない場合があります。

   (4) ファイルシステムの差異について
      ・OS間の違いによりドライブやディレクトリの構造が異なりますので、
        絶対パスでのアクセスなどで動作しないことがあります。

   (5) 文字入力に関する差異について
      ・iOSのキーボードの設定によっては、入力文字列の自動修正、スペルチェックなどが行われることがあります。
        この動作はiOSの設定画面の「一般」→「キーボード」にて変更することができます。

   (6) iOS 13以降での一部機能の制限について
      ・1.5.6まではRoot.DisplayOrientプロパティを指定した直後は画面は回転されません。
        端末自体を明示的に回転させた際に、指定された方向で固定される挙動となります。
      ・現時点ではダークモードには対応しておりません。
        端末の設定によらず、常にライトモード (iOS 12以前と同等の配色)で起動します。

   (7) ホームボタンがついていない端末での一部機能の制限について
      ・iPhone13、iPhone14のようにホームボタンがついていない端末では、端末を縦方向で上下を逆にしても、
        画面の向きは端末の向きに追従しません。
      ・Root.DisplayOrientプロパティにRoot.PORTRAIT_REVERSE_FIXを指定しても、端末の回転は制御できません。
        Root.UNSPECIFIEDを指定した場合と同じ動作になります。

   (8) iOS 15以降での一部機能の制限について
      ・iOS 15で文字間のカーニングの仕様が変わったため、文字が見切れたり、改行位置が変わったりする場合があります。
        これ以降のOSのバージョンアップでも、同様に文字の表示が変わる場合があります。

   (9) iOS 16以降での一部機能の制限について
      ・iOS 16以降のiPhone端末では、端末を縦方向で上下を逆にしても、
        画面の向きは端末の向きに追従しません。
      ・iOS 16以降のiPhone端末では、Root.DisplayOrientプロパティにRoot.PORTRAIT_REVERSE_FIXを指定した場合の動作は
        Root.PORTRAIT_FIXを指定した場合と同じ動作になります。
      ・iOS 16以降、SYS.HOSTNAMEプロパティの値は端末の設定によらず固定の文字列を返します。
        iPhoneの場合は"iPhone"、iPadの場合は"iPad"となります。

CRSエンジンに関する制約/差異
      ・内部文字コードにはUnicodeを採用しています。
       また、バイト列と文字列間の変換時はUTF-8を採用しています。
      ・Biz/Designer Mobileによるリモートデバッグ実行時、HttpSession等を使用したHTTPS通信の通信ログはBiz/Designer Mobileに表示されません。
       またリモートデバッグ時のHTTPS通信では、Biz/Designer Mobileのプロキシ設定は無視されます。
      ・SYSオブジェクトのCLIENT_VERSIONは2桁のマイナーバージョンを表現できません。バージョン番号が1.5.10の場合、CLIENT_VERSIONは1.59となります。
       2桁のマイナーバージョンを正しく区別したい場合は、CLIENT_LONG_VERSIONをご使用ください。

GUIオブジェクトに関する制約/差異
      ・DateEditクラス、NumberEditクラスはソフトウェアキーボードからの入力はできません。
        専用の入力ウィンドウを表示、利用して入力します。
      ・NextTabKeyプロパティ、PrevTabKeyプロパティなど、キー操作によるフォーカス制御および
        KeyDownイベントはBiz/Browser SmartDevice v1.6.7からの対応となります。
      ・v1.6.8の修正により、TextBox上でEnterキーを押した場合はキーを離す前にKeyUpイベントが発生し、イベントオブジェクトの装飾キーは全て0となります。
      ・TextBoxにハードウェアキーボードで日本語を入力する際、TextBox.Valueプロパティが空文字だと未確定の文字列をESCキーでキャンセルすることができません。
      ・v1.6.8の修正により、FlexTextBoxでハードウェアキーボードのTABキーを押しても、フォーカスの移動、およびTAB文字の入力は行われません。
      ・OSの設定により自動修正が有効になっていると、EditBox、FlexTextBox、およびTextBoxで半角英数文字を入力する際に、入力した文字列が自動修正の対象になる場合があります。
       この時ハードウェアキーボードのESCキーを押しても、自動修正をキャンセルすることはできません。
      ・v1.6.9の修正により、ハードウェアキーボードで日本語入力中にESCキーを押すとBiz/Browser SmartDeviceが強制終了したり、不正な文字列が入力される現象が発生する場合があります。
      ・Biz/Browser SmartDevice v1.6.6以前のバージョンでは、ハードウェアキーボードからの入力は保証されません。

ハードウェアの機能に関する制約/差異
      ・Runtime.SetCameraOptionメソッドで高解像度で撮影する場合、
        環境によっては非常に高負荷となり動作不能になる場合があります。
      ・Runtime.ShowImagePickerメソッドでカメラで撮影した画像を取得する場合、
        端末の画面の向きが横向きのときに撮影した画像は取得できません。

	

Biz/Browser SmartDevice ver1.6.8 から ver1.6.9 への主な変更点

バージョン
■ 動作環境
    【動作保証OS】
   - iOS 17.0

    【動作可能OS】
   - iOS 12.0以降

■ 変更履歴
   過去の変更履歴
	
EditBoxクラス
障害修正
・v1.6.8で対応した日本語入力中にESCキーを押すとBiz/Browserが強制終了する不具合の修正により、MaxLengthプロパティやInputModeプロパティが無視される問題が発生したため、v1.6.8の対応を差し戻しました。#21503