Biz/Browser SmartDevice(Android) ver1.6.7 リリースノート

Biz/Browser SmartDevice(Android)をご利用いただき、誠にありがとうございます。 このドキュメントには、Biz/Browser SmartDevice(Android)の以前のリリースとの違いなど、 マニュアルには記載されていない重要な情報が含まれます。

今回のリリースと、それ以前のリリースとの比較など、お気付きの点についてフィードバックをお寄せいただければ幸いです。
お寄せいただいたご意見、ご要望は、より良い製品を開発するために活用させていただきます。

制限事項および既知の問題

制限事項
OSによる制約/差異
   以下の機能について、Android上ではWindowsやiOSと挙動が異なる、または正常動作しない事が確認されています。
   ご利用になれない、もしくは正しく動作しませんのでご注意ください。
   
   (1) Biz/Browser SmartDeviceのプロセスの生存期間について
      ・Androidの仕様上、Biz/Browserが前面に表示されていない状態になった時に
       Biz/Browserのプロセスが自動的に強制終了させられることがあります。

   (2) フォントの差異について
      ・端末内蔵の標準フォントの違いにより、Biz/Browser VやBiz/Browser Mobile、
        Biz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームと比較して行間や文字幅が異なることがあります。
      ・太字や斜体につきましては端末に該当するフォントが存在する場合のみ適用されます。
      ・下線はBiz/Browser SmartDevice(Android)では対応していません。

   (3) 表示の差異について
      ・文字列が表示領域に収まらなかった場合の表示や、ワードラップ処理の結果が、
        Biz/Browser VやBiz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームと異なることがあります。
      ・使用可能な改行コードはBiz/Browser V、Biz/Browser Mobileと異なり、「\n」または「\r\n」となります。
      ・Biz/Browser VやBiz/Browser Mobile、Biz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームとは
        GUIの外観がそれぞれと異なることがあります。

   (4) ファイルシステムの差異について
      ・OS間の違いによりドライブやディレクトリの構造が異なりますので、
        絶対パスでのアクセスなどで動作しないことがあります。

   (5) 文字入力に関する差異について
      ・Androidのキーボードの設定によっては、入力文字列の自動修正、スペルチェックなどが行われることがあります。
        この動作はAndroidの設定画面の「言語と入力」→「言語」や、ソフトウェアキーボードアプリの設定などで
        変更することができます。

   (6) OSのバージョンによる差異について
      ・Android 6.0 から追加されたAndroidの設定画面の項目「アプリの権限」で、Biz/Browserが必要な各種機能への権限の許可状態を
       拒否にした場合、その権限を利用する機能は使用不可能となります。
       また、起動時に「ストレージ」「電話の発信と管理」へのアクセス権限を要求します。これを拒否した場合、Biz/Browserは起動せず終了します。
       インストール直後は全ての権限は未許可状態となっていますため、初回起動時にこれらへのアクセス権限を許可する必要があります。
       なお、各権限は下記の用途で利用されます。
       ・ストレージ : 内蔵ストレージや外部ストレージへのアクセスのため
       ・電話の発信と管理 : Android 10未満の端末での端末デバイスID(SYSオブジェクトのDEVICEIDプロパティ値)取得のため
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.4.2以降、FocusObject.Widthプロパティ、もしくはHeightプロパティが0の場合に、フォーカスが当たらなくなりました。
      ・Android 10より、OSの制約のため端末デバイスID(SYSオブジェクトのDEVICEIDプロパティ値)の取得方法が変更されました。
       端末デバイスIDを用いて端末やユーザの管理などを行っている場合、取得できるデバイスIDが変化する事があるため注意が必要です。
       詳細はBiz/Browser SmartDevice CRSマニュアルの「パッケージとクラス」→「Standardパッケージ」→「Rootクラス」→「SYSオブジェクト」を
       ご参照ください。
      ・Android 11より、OSの制約のためBiz/Browserをアンインストールするとブックマークが削除されます。
      ・Android 11より、OSの制約のためBiz/Browserをアンインストールすると端末デバイスID(SYSオブジェクトのDEVICEIDプロパティ値)が変化します。
       詳細はBiz/Browser SmartDevice CRSマニュアルの「パッケージとクラス」→「Standardパッケージ」→「Rootクラス」→「SYSオブジェクト」を
       ご参照ください。
      ・Android 11より、Bluetoothや位置情報などの権限を要求する際に、「今回のみ」というオプションが表示されるようになります。
      ・API Version 19以降で、Runtime.ShowCodeScannerメソッドやCodeScannerView.ShowCameraメソッドでカメラの向き(リアカメラ、フロントカメラ)を変更すると
       カメラの映像が表示されなくなる場合があります。
      ・API Version 19以降、TextBox等のキャレットの色はOSのバージョンや端末によって異なります。
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.5.9より、Android 11以降の端末で、アプリケーション専用のディレクトリ以外に読み書きを行う場合、ユーザーによる許可を取る必要があります。
       FileSystemクラスのMountメソッド、OpenDialogメソッド、SaveDialogメソッドでユーザーの許可を取る画面を表示します。
       また、アプリケーション専用のディレクトリとそれ以外のディレクトリで、ファイルの読み書きの処理が変わります。
       Image.LoadImageメソッド等、画像を扱うメソッドではユーザーの許可を取る必要はありませんでしたが、Biz/Browser SmartDevice 1.6.2からはこれらのメソッドでもユーザーの許可が必要になりました。
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.5.9より、Android 11以降の端末で、Biz/Browser SmartDeviceにあらかじめパッケージ名を登録したサービスのみBiz/Browserと連携できるように制限されました。
       ExternalServiceクラスやIntent.StartService/StartServiceForResultメソッドで指定するパッケージ名が該当します。
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.6.2より、Android 13以降の端末で、Runtime.SetBluetoothEnabledメソッドによりBluetooth機能を無効にできなくなりました。
       同様に、メニューの「プリンタ設定」で「SATO SmaPri Library」ダイアログの「切断時デバイスOFF時間」を有効にした場合でも、BluetoothがOFFにならなくなりました。
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.6.2より、Android 12L(Android API Level 32)以降の端末でZebra RS5100との連携が行えなくなりました。
       Biz/Browser SmartDevice 1.6.6でZebra RS5100用のライブラリを更新したため、Android 12L(Android API Level 32)以降の端末でも連携が可能になりました。(ライブラリの更新により、この機能はAndroid 10以下をサポートしなくなりました)
      ・Google Playストアの制限のため、Biz/Browser SmartDevice 1.6.2でREQUEST_INSTALL_PACKAGES権限を削除しました。これにより、Biz/Browser SmartDevice経由で外部のAPKファイルをインストールすることができなくなりました。
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.6.2より、Android 13以降の端末でPrintStream AIとの連携が行えなくなりました。
      
   (7) OS言語設定による差異について
      ・Android OS設定で言語を切り替えた後、Biz/Browserを終了して再度起動するまで
       場合によっては動作が安定しないことがあります。言語を切り替えた場合は必ずBiz/Browserのプロセスを起動し直してください。
       
   (8) OSのバックアップ設定による差異について
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.6.6で、OSのバックアップ設定がオンの場合の動作が変更になりました。
       OSのバックアップ設定がオンの状態でBiz/Browser SmartDevice 1.5.3がインストールされていた場合
       Biz/Browser SmartDevice 1.6.6以降をアンインストールした後に再インストールすると、Biz/Browser SmartDevice 1.5.3でバックアップされたデータが復元される場合があります。
       バックアップ設定をオフにすると、バックアップされているデータは削除されます。

CRSエンジンに関する制約/差異
      ・内部文字コードにはUnicodeを採用しています。
       また、バイト列と文字列間の変換時はUTF-8を採用しています。
      ・Biz/Designer Mobileによるリモートデバッグ実行時、HttpSession等を使用したHTTPS通信の通信ログはBiz/Designer Mobileに表示されません。
       またリモートデバッグ時のHTTPS通信では、Biz/Designer Mobileのプロキシ設定は無視されます。

GUIオブジェクトに関する制約/差異
      ・DateEditクラス、NumberEditクラスはソフトウェアキーボードからの入力はできません。
        専用の入力ウィンドウを表示、利用して入力します。
      ・NextTabKeyプロパティ、PrevTabKeyプロパティなど、キー操作によるフォーカス制御はできません。
       また、KeyDownイベントは発生しません。
      ・PulldownListクラスのプルダウンリストを開く操作によっては、選択項目の背景に色がつかない場合があります。
      ・ハードウェアキーボードからの入力は保証されません。
      ・端末の解像度(dpi値)に応じて、自動的にスケーリング処理が行われます。
       詳細はBiz/Browser SmartDevice CRSマニュアルの「Biz/Browserの概要」→「スケーリング動作について」を
       ご参照ください。
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.6.2以降、PulldownList.OnGetFocusイベントハンドラ内でPulldownListItemクラスオブジェクトの要素数を変更した場合、プルダウンリストの表示がちらつく場合があります。

ハードウェアの機能に関する制約/差異
      ・Runtime.SetCameraOptionメソッドで高解像度で撮影する場合、
       環境によっては非常に高負荷となり動作不能になる場合があります。
      ・Runtime.SetCameraOptionメソッドで設定するズーム倍率および撮影サイズは、端末が固有で持つスペックによって
       設定可能な値の上限や精度が変わることがあります。
      ・Runtime.StartCameraCaptureメソッドやMediaRecorderクラスなど、カメラを使用する機能を同時に使った場合の動作は不定です。

Google Playストアでの公開について
      ・Biz/Browser SmartDevice 1.6.2の公開に伴い、Android 6.0未満の端末向けにGoogle Playストアに公開されていた旧バージョンのBiz/Browser SmartDeviceは非公開となります。
	

Biz/Browser SmartDevice ver1.6.6 から Biz/Browser SmartDevice ver1.6.7 への主な変更点

バージョン
■ 動作環境
    【動作保証OS】
    - Android 14.0

    【動作可能OS】
    - Android 6.0以降

■ 変更履歴
   過去の変更履歴
	
CSVDocumentクラス
障害修正
・Spliceメソッド、Replaceメソッドが異常終了する場合がある不具合を修正しました。#21381