Biz/Browser SmartDevice(iOS) ver1.5.11 リリースノート

Biz/Browser SmartDevice(iOS)をご利用いただき、誠にありがとうございます。 このドキュメントには、Biz/Browser SmartDevice(iOS)の以前のリリースとの違いなど、 マニュアルには記載されていない重要な情報が含まれます。

今回のリリースと、それ以前のリリースとの比較など、お気付きの点についてフィードバックをお寄せいただければ幸いです。
お寄せいただいたご意見、ご要望は、より良い製品を開発するために活用させていただきます。

制限事項および既知の問題

制限事項
OSによる制約/差異
   以下の機能について、iOS上ではWindowsやAndroidと挙動が異なる、または正常動作しない事が確認されています。
   ご利用になれない、もしくは正しく動作しませんのでご注意ください。

   (1) Biz/Browser SmartDeviceのプロセスの生存期間について
      ・iOSの仕様上、Biz/Browserが前面に表示されていない状態になった時に
       Biz/Browserのプロセスが自動的に強制終了させられることがあります。

   (2) フォントの差異について
      ・端末内蔵の標準フォントの違いにより、Biz/Browser VやBiz/Browser Mobile、
        Biz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームと比較して行間や文字幅が異なることがあります。
      ・太字や斜体につきましては端末に該当するフォントが存在する場合のみ適用されます。
      ・下線はBiz/Browser SmartDevice(iOS)では対応していません。

   (3) 表示の差異について
      ・文字列が表示領域に収まらなかった場合の表示や、ワードラップ処理の結果が、
        Biz/Browser VやBiz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームと異なることがあります。
      ・使用可能な改行コードはBiz/Browser V、Biz/Browser Mobileと異なり、「\n」または「\r\n」となります。
      ・Biz/Browser VやBiz/Browser Mobile、Biz/Browser SmartDeviceの他のプラットフォームとは
        GUIの外観がそれぞれと異なることがあります。

   (4) ファイルシステムの差異について
      ・OS間の違いによりドライブやディレクトリの構造が異なりますので、
        絶対パスでのアクセスなどで動作しないことがあります。

   (5) 文字入力に関する差異について
      ・iOSのキーボードの設定によっては、入力文字列の自動修正、スペルチェックなどが行われることがあります。
        この動作はiOSの設定画面の「一般」→「キーボード」にて変更することができます。

   (6) iOS 13以降での一部機能の制限について
      ・現時点ではRoot.DisplayOrientプロパティを指定した直後は画面は回転されません。
        端末自体を明示的に回転させた際に、指定された方向で固定される挙動となります。
      ・現時点ではダークモードには対応しておりません。
        端末の設定によらず、常にライトモード (iOS 12以前と同等の配色)で起動します。

CRSエンジンに関する制約/差異
      ・内部文字コードにはUnicodeを採用しています。
       また、バイト列と文字列間の変換時はUTF-8を採用しています。
      ・Biz/Designer Mobileによるリモートデバッグ実行時、HttpSession等を使用したHTTPS通信の通信ログはBiz/Designer Mobileに表示されません。
       またリモートデバッグ時のHTTPS通信では、Biz/Designer Mobileのプロキシ設定は無視されます。
      ・SYSオブジェクトのCLIENT_VERSIONは2桁のマイナーバージョンを表現できません。バージョン番号が1.5.10の場合、CLIENT_VERSIONは1.59となります。
       2桁のマイナーバージョンを正しく区別したい場合は、CLIENT_LONG_VERSIONをご使用ください。

GUIオブジェクトに関する制約/差異
      ・DateEditクラス、NumberEditクラスはソフトウェアキーボードからの入力はできません。
        専用の入力ウィンドウを表示、利用して入力します。
      ・NextTabKeyプロパティ、PrevTabKeyプロパティなど、キー操作によるフォーカス制御はできません。
        また、KeyDownイベントは発生しません。
      ・ハードウェアキーボードからの入力は保証されません。

ハードウェアの機能に関する制約/差異
      ・Runtime.SetCameraOptionメソッドで高解像度で撮影する場合、
        環境によっては非常に高負荷となり動作不能になる場合があります。
      ・Runtime.ShowImagePickerメソッドでカメラで撮影した画像を取得する場合、
        端末の画面の向きが横向きのときに撮影した画像は取得できません。

	

Biz/Browser SmartDevice ver1.5.10 から ver1.5.11 への主な変更点

バージョン
■ APIバージョンが更新されました。
    対応APIバージョンはver.23です。
    変更点などについては下記の関連資料をご参照ください。
    ・API ver.23リリースノート
    
■ 動作環境
    【動作保証OS】
   - iOS 15.2

    【動作可能OS】
   - iOS 11.0以降

■ 変更履歴
   過去の変更履歴
	
全般
機能追加
・ExternalObject(iOS) Packageによる、セイコーインスツル株式会社製のプリンター・MP-A40(Bluetooth搭載モデル)での印刷に対応しました。#20386
	
Decryptorクラス
障害修正
・暗号化キーにAESを指定した際に、復号化対象のデータにFile.Readメソッド等の戻り値を渡すと、内部で文字列として扱っていた不具合を修正しました。#20385
・暗号化キーにAESを指定した際に、復号化に失敗した際の例外メッセージが誤っていた不具合を修正しました。#20264
	
Encryptorクラス
障害修正
・暗号化キーにAESを指定した際に、暗号化対象のデータにFile.Readメソッド等の戻り値を渡すと、内部で文字列として扱っていた不具合を修正しました。#20385
	
ExternalServiceクラス
障害修正
・Invokeメソッドで発生した例外オブジェクトの解放漏れを修正しました。#20401
	
FtpSessionクラス
機能追加
・Connectメソッドでポート番号が指定できるようになりました。#20291