■サイトマップ Search help

  マイクロソフト社 2月配信のセキュリティパッチについて 2010/02/23 最終更新

お知らせ一覧へ

マイクロソフト社が2月に配信したセキュリティパッチの一部に Windowsに障害を発生させる可能性が
あるものが含まれているという情報が届いております。


[ 抜粋 ]
   

問題のセキュリティパッチは『MS10-015(KB977165)』で、Microsoftが2月の月例更新の
一部として9日に公開したもの

このパッチを適用した Windows XP の一部で、クラッシュが多発 している

システムが際限なく再起動を繰り返すという深刻な問題



本問題については、マイクロソフト社へ確認した結果、以下の回答を受けましたのでお知らせいたし
ます。

【 回答 】
   

Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB977165) を適用すると再起動を繰り返すという現象につきましては、以下の原因が考えられます。

<考えられる原因>

コンピュータにインストールされている常駐プログラムの影響により、更新プログラムが正常にインストールされない。

Windows Update の更新履歴の情報に問題が発生し、不整合が起きている。

更新対処となるシステムファイルが破損している。


よって、Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB977165) を適用すると再起動を繰り返す現象は Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB977165) 自体の脆弱性ではないと考えられます。

また、そのような現象は Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB977165) のみに限らず、上記原因に当てはまる場合、ほかの更新プログラムの適用時にも発生する一般的なトラブルでございます。



【 再質問 に対する 回答 】
   

【 質問 】
「コンピュータにインストールされている常駐プログラムの影響により・・・」とのことですが、どのような情報を元に出された判断でしょうか。
例えば、『現象の発生する端末では「○○○」という常駐プログラムが存在していたという報告が ○件 あった』 という理由をご明示いただけますでしょうか。

【 回答 】

本件につきまして、KB977165をインストール後に一部のお客様にトラブルが発生している問題でございます。
まだ原因の特定ができず、弊社で関連調査を行っております。

MS10-015 (KB977165)の詳しい情報について、弊社 Web サイトに関連するサポート技術情報がございましたので以下にご案内いたします。
ご参考にしていただければ幸いです。

MS10-015で再起動やブルースクリーンが発生する件について:

<http://blogs.technet.com/jpsecurity/>

現時点ではお客様がご判断いただきますよういお願い申し上げます。
何卒ご理解のほどお願いいたします。




【 マイクロソフトによる調査結果報告 】
   

一部のお客様環境で、MS10-015 を適用後にブルースクリーンが発生するという報告を確認しており、原因調査の結果、マルウェア(Alureonルートキット) が原因で現象が発生することが分かりました。

詳しい情報について下記のリンクをご参照ください:

MS10-015 での再起動やブルースクリーンは、マルウェアが原因:

<http://blogs.technet.com/jpsecurity/archive/2010/02/18/3313624.aspx>

現時点では、Microsoft は 32 ビット Windows システムに対する修正パッチの自動配信を停止するが、64 ビット版のシステムでは自動配信を行うということです。
今後自動配信開始された場合は、Windows Update にて更新するようお願い申し上げます。



上記、回答の詳細につきましては、マイクロソフト社までお問い合わせください。

また、以下のURLにて本問題の関連情報が掲載されておりますのでご覧ください。

[参考URL]

 ・ [続報2] MS10-015での再起動やブルースクリーンは、マルウェアが原因
  ( マイクロソフト 日本のセキュリティーチーム ブログ )

 ・Tidserv and MS10-015 (英語)
  ( Symantec Security Responce ブログ )


なお、弊社では、2月10日に検査用端末に上記セキュリティパッチを適用した環境で Biz-Collections
製品を動作しておりますが、問題は発生しておりません。