カーソルオブジェクト

 

カーソルはFormEditorで指定した印刷データを表すオブジェクトです。カーソルオブジェクトはPrintStreamスクリプトの開始時点でオープンされ、1件目のレコードに位置付けられています。このカーソルは印刷データの種類や形式に関係なく、同じように利用できます。

 

カーソルはODBCデータベースやファイルに対応している場合でも、常に読み込み専用です。データベースの更新や、データを削除することはできません。

 

メソッド

説明

GetValue

カーソルからデータを取得

SetValue

カーソルにデータを設定

MoveNext

次のデータにカーソルを設定

IsEod

カーソルの終了を取得

PrepareKeyBreak

グループレベル取得のための準備

CalculateTotal

集計フィールドの計算

GetRecordCount

印刷データのレコード件数を取得

SaveCursor

カーソルの現在の状態を保存

RestoreCursor

カーソルを復元

 

プロパティ

説明

keyBreakLevel

印刷データのグループレベルを取得

pageBreak

グループの改ページ情報を取得

 

GetValue

 

説明

データ項目名を指定し、カーソルオブジェクトから印刷データを文字列で取得します。数値で取得するためには下記のように型変換を行います。

numData = Number(cursor.GetValue( "Item1" ))

呼出形式

String = cursor.GetValue( itemname );

引数

String itemname

取得するデータ項目名

戻り値

正常終了:印刷データ

エラー終了:メッセージを表示し、処理を中断。

 

SetValue

 

説明

データ項目名を指定し、カーソルオブジェクトに印刷データを設定します。このメソッドはメモリ上に読み込まれているデータを更新します。データベースやファイルに格納されているデータを書き換えることはありません。

呼出形式

cursor.SetValue( itemname, value );

引数

String itemname

設定するデータ項目名

String value

設定するデータ値

戻り値

正常終了:なし

エラー終了:メッセージを表示し、処理を中断。

 

MoveNext

 

説明

次のデータにカーソルを設定します。

呼出形式

bool = cursor.MoveNext( );

引数

なし

戻り値

正常終了:0

印刷データの終端:1

 

IsEod

 

説明

カーソルオブジェクトの印刷データが終わりかどうか調べます。

呼出形式

bool = cursor.IsEod( );

引数

なし

戻り値

印刷データの途中:0

印刷データの終端:1

 

PrepareKeyBreak

 

説明

フォームファイルで設定したグループに基づき、キーブレイク判定を行います。このメソッドは、OnFormLoadイベントハンドラ内でカーソルループを使用する場合にCalculateTotal()関数と共に使います。

PrepareKeyBreakの実行により以下の機能が有効となります。

keyBreakLevelプロパティ

pageBreakプロパティ

・前の行と同じデータは印刷しない設定

・グループ指定の合計、件数、連番の算出

また、印刷データのグループで改ページ指定が設定されている場合、必ずPrepareKeyBreak()関数を呼び出してください。

呼出形式

cursor.PrepareKeyBreak( );

引数

なし

戻り値

なし

 

CalculateTotal

 

説明

フォームファイルの指定に基づき集計を行います。このメソッドは、OnFormLoadイベントハンドラ内でカーソルループを使用する場合にPrepareKeyBreak()関数と共に使います。

呼出形式

cursor.CalculateTotal( );

引数

なし

戻り値

なし

 

GetRecordCount

 

説明

印刷データのレコード件数を取得します。levelに0を指定すると、全体のレコード件数を取得します。levelにキーブレイクレベルを指定すると、現在カーソルが指している場所のグループのレコード件数が取得できます。引数を省略すると、全体のレコード件数を取得します。

この関数は、レコードを先読みして件数を計算します。そのため、データ件数が大量にある場合に呼び出すと、全体の動作が遅くなる可能性があります。

呼出形式

Number = cursor.GetRecordCount( );

Number = cursor.GetRecordCount( level );

引数

Number level

キーブレイクレベル

戻り値

正常終了:レコード件数

エラー終了:-1

バージョン

3.0以降

 

SaveCursor

 

説明

カーソルの現在の状態を保存します。カーソルを復元するにはRestoreCursor()関数を使用します。これらを使用することにより、カーソルを戻すことや、データの先読みを実現できます。

呼出形式

cursor.SaveCursor( );

引数

なし

戻り値

なし

バージョン

3.0以降

 

RestoreCursor

 

説明

カーソルの状態を以前のSaveCursor()関数で保存した状態に復元します。

呼出形式

cursor.RestoreCursor( );

引数

なし

戻り値

なし

バージョン

3.0以降

 

keyBreakLevel

 

説明

直前のPrepareKeyBreak()関数の呼び出しによりキーブレイクと判断されたグループレベルを示します。

PrepareKeyBreak()関数の後に参照できます。

Number (読出し専用)

使用形式

Number = cursor.keyBreakLevel;

 

pageBreak

 

説明

直前のPrepareKeyBreak()関数の呼び出しにより改ページ付きのキーブレイクと判断されたかどうかを示します。

PrepareKeyBreak()関数の後に参照できます。

Number (読出し専用)

使用形式

Number = cursor.pageBreak;

設定値

1:改ページ 0:改ページではない

 



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