5-4 car.exeコマンドラインツール

 

Biz/DesignerにはBiz/Designerを使わずにCARファイルを作成することができるコマンドラインツールcar.exeが付属します。

car.exeを用いればサーバのバッチ処理などで定期的にCARファイルを生成したりするなどといった利用法が考えられます。

 

car.exeBiz/Designerのインストールフォルダ内に同時にインストールされていますが、単体で動作可能です。

 

5-4-1 コマンド書式

コマンドの書式は次の通りです。

 

car [-k キー文字列] [-o 出力ファイル(フォルダ)] [-i 拡張子1,拡張子2,...] [-s] [-c] [-e] [-v] 対象プロジェクトフォルダ

 

オプションは以下の通りです。

オプション

説明

-k キー文字列

暗号化キーを指定します

-o 出力ファイル(フォルダ)

アーカイブの出力ファイルパスを指定します。

指定がないとカレントフォルダにnew.carとして出力されます。

-eオプションを指定した場合出力フォルダを指定します。-eオプション指定時はこのオプションは省略出来ません。

-i 拡張子1,拡張子2,...

CARファイルに含めたくないファイルの拡張子を指定します。

コンマで区切って複数指定できます。

-s

特定の国のOSでは128bit強度の暗号化が禁止されています。

その場合暗号化強度をデフォルトの128bitから56bitにします。

-n

デフォルトではバージョン管理用にプロジェクトフォルダ内に生成されるCVSフォルダは無視します。

特にCVSフォルダを含めたい場合に指定します。

-c

CRSファイルからコメント行(/**/)を取り除きます。

アーカイブから不要なコメントが除去できサイズが小さくなります。

-e

CARファイルを作成せず、プロジェクトフォルダから別のフォルダにプロジェクトをエクスポートします。

各オプションと組み合わせることにより、不要ファイル・不要フォルダの除去、CRSファイルのコメント削除などを行うことが出来ます。

このオプション指定時は-oオプションも必須になります。

-v

詳細な状況報告を出力します。

-b

Biz/Browser SmartDevice(AI)向けにBlowfish暗号化で暗号化します。

-sの指定より優先されます。

 

※アーカイブの属性を定義するには指定フォルダ直下にあらかじめproject.xmlを用意する必要があります。

 

5-4-2 CARファイルの作成例

 

car -k axis -i bdp,bak,tmp,lck -o D:\project.car -s -c -v C:\project

 

1. 暗号化キーに”axis”を指定。

2. 拡張子bdp,bak,tmp,lckのファイルは無視

3. 出力ファイルはD:\project.car

4. 暗号化強度を56bitに指定

5. CRSからコメントを削除

6. 詳細な状況出力

7. 対象プロジェクトはC:\project

 

5-4-3 プロジェクトのエクスポート例

 

car -i bdp,bak,tmp,lck -o D:\newProject -c -v C:\project

 

1. 拡張子bdp,bak,tmp,lckのファイルは無視

2. 出力フォルダはD:\newProject

3. CRSからコメントを削除

4. 詳細な状況出力

5. 対象プロジェクトはC:\project

 



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