5-1 CRSアーカイブ

 

Biz/BrowserおよびBiz/Designerでは複数のファイルを圧縮し1つのファイルとしたCRSアーカイブファイルを扱うことが可能です。

以下CRSアーカイブを略してCARと表記します。

 

5-1-1 CRSアーカイブのメリット

CARファイルは以下のようなメリットを持ちます。

1) 複数のファイルを一度で転送できるため、通信のオーバーヘッドが極めて少ない

2) ファイルが圧縮処理されているため、絶対的な転送量が少なくなる(※すでに圧縮されているJPEGなどのファイルに対しては圧縮はほとんど効果ありません)

3) テキストベースのCRSが圧縮されることにより、ソースが完全に参照不可能になり秘匿性が向上する

4) CARファイルはimportBiz/Browserのメモリ上にキャッシュされるため、アーカイブ内の個々のソースへのアクセスは極めて高速

5) Biz/Browserは必要に応じてアーカイブからCRSファイルを取り出し実行するため、必要のないCRSファイルは実行されずメモリ・リソースの無駄が少なくなる

6) packageclassと組み合わせることにより、アーカイブを拡張クラスライブラリとして第三者に提供することが容易になる

 

ただし、以下の点に留意する必要があります。

1) CARファイルを転送する最初の一度は通信時間が長くなる

2) CARファイルはBiz/Browserのメモリ上にキャッシュされるため、過剰なアーカイブの利用はメモリ消費の増大につながる

3) CARファイルはBiz/Designerかまたはcar.exeでのみ作成可能

4) 一度作成したCARファイルの個々のファイルを編集することはできずBiz/Designerで再生成を行う必要がある

 

 

5-1-2 CRSアーカイブの運用形態

CRSアーカイブの一般的な運用形態を下図に示します。

Biz/Desingerでアーカイブ用のプロジェクトを作成し、packageファイルを作成しユーザー定義クラスを作成します。

「プロジェクトの設定」で情報を入力し、アーカイブを作成します。

作成されたアーカイブはBiz/Browserimportすることにより利用可能になります。

Biz/Designerでは、アーカイブファイルとさらにアーカイブ内に定義されたURLよりアーカイブ情報ファイルを取得し、クラスの情報などを開発者に提供します。

 

 



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