Biz/Browserは、起動すると次の動作を行います。
Rootオブジェクトの下にSYSオブジェクトを構築します。アプリケーションのCRSがロードされる前に生成されるため、いつでも参照できます。
初期画面はコマンドラインパラメータやカスタムURLスキームでのURL指定、ショートカットやインテント等の内容(以降、起動パラメータと表記)と、インストール状況で変化します。
起動パラメータでURLが指定された場合
指定されたURLを"//"(Rootオブジェクト)にGetメソッドで取得します。このCRSファイルはキャッシュの対象外で必ずサーバからダウンロードされます。
起動パラメータでURLが指定されない場合
ログイン画面を表示します。ログイン画面はCRSスクリプトで作成されており、プラットフォームやバージョンによって配置されている位置が異なります。
このCRS(login.crs)がある場合は、"//"(Rootオブジェクト)にGetメソッドで取得します。
login.crsが見つからない場合は、ログインプロンプトのダイアログを表示し、初期化動作を終了します。
デバッグ情報(コアダンプ)の出力制御
Biz/Browserの実行中にハンドリングされない例外がCRS実行エンジンに補足された場合、デバッグ情報(コアダンプ)を出力し、処理を中断します。
Biz/Browser V 5.0.2、およびBiz/Browser Mobile 4.5.0より、このデバッグ情報(コアダンプ)の出力制御をコマンドラインパラメータにて行えるようになりました。
コマンドラインパラメータの形式は下記のとおりです。
/coreDump [n]
値 |
説明 |
---|---|
0 |
デバッグ情報(コアダンプ)を出力しません |
1 |
ハンドリングされていない例外が発生した場合、デバッグ情報(コアダンプ)を出力します。 コアダンプがすでに存在する場合、上書きされます。 (従来のBiz/Browserの動作と同等です) |
2 |
ハンドリングの有無にかかわらず、例外が発生するたびにデバッグ情報(コアダンプ)を出力します。 コアダンプファイル名にはプロセスIDと4桁の連番が付与され、コアダンプが出力される度に新たに作成されます。 |
省略した場合、1が指定されたものとみなします。
Android版
ショートカット作成時に指定することが可能です。
iOS版およびAndroid版では複数のBiz/Browser SmartDeviceの同時起動は行えません。すでにBiz/Browser SmartDeviceが実行されている場合、下記のように動作します。
・Biz/Browser SmartDeviceのアイコンをタップして起動した場合、起動中のBiz/Browser SmartDeviceをアクティブにします。
・ログイン先URLが指定されたBiz/Browser SmartDeviceのショートカットやカスタムURLスキームのURLをタップして起動した場合、すでに起動しているBiz/Browser SmartDeviceをアクティブにした上、指定のURLに強制的に移動(loginメソッドを実行)を行います。
以上で起動処理は終了します。