通常、プログラミング言語には明確なプログラムの構成単位があります。例えばC++言語では中心は「クラス」であり、クラスの集合がプログラムとなります。また、クラスは複数のソースファイルに分かれて記述されていたり、一部がDLLでリンクされることもあります。C++言語ではプログラムを構成するこれらのソースファイルやDLLが完全にそろっていなければコンパイルすることができず、当然実行することもできません。C++言語に限らず、多くのプログラミング言語は、そのプログラムを実行する時点ですべての構成要素が整っている必要があります。
CRSプログラムでは、この状況は少し異なります。CRSプログラムは、Biz/Browserによりロードされ中間言語にコンパイルされたあと、インタプリタにより実行が開始されます。このとき、そのプログラムを構成する要素が事前にすべて揃っている必要はなく、ロードされたCRSプログラムから順次実行が開始されます。必要な構成要素は実行されるCRSプログラムがロジックの中でCRSプログラムのロード命令「Getメソッド」を実行することで、動的に組み立てられます。
CRSプログラムはこのようにプログラムロジックにより動的にCRSプログラムがロードされ、インタプリタで実行中のプログラムと結合されます。