CSVDocumentクラスはCSV定数を定義しています。CSV定数は、[ ] << CSV定数オペレータ、CSVDocument << CSV定数オペレータによるデータの設定に利用できます。
CSV定数ブロック内は、CRSスクリプトとは文法的な関連性はないため、CRSの文法(文字列を""で括るなど)、定数($REDなど)、演算子(+や-など)、関数などは使用できません。CSVとしての書式に従う必要があります。
CSVの書式は以下のようになります。
1. 列の数は一定している必要があります。ただし、先頭行以外で列数があわない場合は、先頭行と同じ列数になるように補完されます。
2. 列と列はエスケープされないカンマで区切られます。
3. 行と行はエスケープされない改行で区切られます。
4. データにカンマまたは改行を含む場合、"(ダブルクォーテーション)でデータを括りエスケープします。
5. "(ダブルクォーテーション)で括ったデータの中に"(ダブルクォーテーション)自体を含める場合は、""のように2個連続して記述します。
使用例
var csvdata = new CSVDocument; csvdata << CSV { A,1200,3000,100,C,XX1 A,1200,3000,100,C,XX1 A,1200,3000,100,C,XX1 : };
以下の書式でCRSスクリプト内にCSVデータを直接記述することができます。
CSV { 列1,列2,列3 列1,列2,列3 列1,列2,列3 列1,列2,列3 : };
CSV定数は、列に対して名前を付加することができます。
名前付きのCSV定数
CSV( name1, name2, name3 ) { 列1,列2,列3 列1,列2,列3 列1,列2,列3 列1,列2,列3 : };
付加した列名は、GetColumnNameメソッドで取得でき、SetColumnNameメソッドで変更できます。
列の名前は、単に名前として使用するほかに、オブジェクト名やプロパティ名を表すことができ、[ ] << CSV定数オペレータで配列へコピーする際に、コピー先のオブジェクトやプロパティを明示的に指定できます。