car.exeコマンドラインツール

概要

Biz/Browser DTにはBiz/Designer DTを使わずに CRSアーカイブ(CARファイル) を作成することができるコマンドラインツールcar.exeが付属します。

car.exeを用いればサーバのバッチ処理などで定期的にCARファイルを生成したりするなどといった利用法が考えられます。

car.exeはBiz/Browser DTのインストールフォルダ内に同時にインストールされていますが、単体で動作可能です。

コマンド書式

コマンドの書式は次の通りです。

car [-k キー文字列] [-o 出力ファイル(フォルダ)] [-i 拡張子1,拡張子2,...] [-c] [-e] [-v] 対象プロジェクトフォルダ

オプションは以下の通りです。

オプション

説明

-k キー文字列

暗号化キーを指定します

-o 出力ファイル(フォルダ)

アーカイブの出力ファイルパスを指定します。

指定がないとカレントフォルダにnew.carとして出力されます。

-eオプションを指定した場合出力フォルダを指定します。-eオプション指定時はこのオプションは省略出来ません。

-i 拡張子1,拡張子2,...

CARファイルに含めたくないファイルの拡張子を指定します。

コンマで区切って複数指定できます。

-c

CRSファイルからコメント行(#~、//)を取り除きます。

アーカイブから不要なコメントが除去できサイズが小さくなります。

-e

CARファイルを作成せず、プロジェクトフォルダから別のフォルダにプロジェクトをエクスポートします。

各オプションと組み合わせることにより、不要ファイル・不要フォルダの除去、CRSファイルのコメント削除などを行うことが出来ます。

このオプション指定時は-oオプションも必須になります。

-v

詳細な状況報告を出力します。

※アーカイブの属性を定義するには指定フォルダ直下にあらかじめproject.xmlを用意する必要があります。

CARファイルの作成例

car -k biz -i bdp,bak,tmp,lck -o D:\project.car -c -v C:\project
  1. 暗号化キーに"biz"を指定。

  2. 拡張子bdp,bak,tmp,lckのファイルは無視

  3. 出力ファイルはD:\project.car

  4. CRSからコメントを削除

  5. 詳細な状況出力

  6. 対象プロジェクトはC:\project

プロジェクトのエクスポート例

car -i bdp,bak,tmp,lck -o D:\newProject -c -v C:\project
  1. 拡張子bdp,bak,tmp,lckのファイルは無視

  2. 出力フォルダはD:\newProject

  3. CRSからコメントを削除

  4. 詳細な状況出力

  5. 対象プロジェクトはC:\project