PrintStream for InternetExplorerをHTMLに埋め込むには<object>タグを使用します。
<object id="PrintStm" width="100%" height="100%" classid="CLSID:1975C4F7-69FF-11D4-A96A-00D0B78FCCC0" codebase="/PrintStream.ocx#version=4,0,0,0"></object>
codebaseに指定されているPrintStream.ocxがPrintStream for InternetExplorerの実体となるファイルです。
PrintStream for InternetExplorerには、表示する帳票の特定や、表示方法を指定するためのプロパティやメソッドがあります。帳票を意図した通りに表示するためには、これらを正しく指定する必要があります。
以下に、PrintStream for InternetExplorerのプロパティとメソッドについて説明します。
プロパティ名 |
説明 |
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Layout |
初期表示モード サムネイル(画面左側の縮小ページ表示)とツールバーの表示/非表示を指定します。 以下の値を指定できます。
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Ext |
ダウンロードする帳票ファイルの拡張子 Downloadプロパティで指定したURLの後ろに付加するファイルの拡張子を指定します。通常は、”.pss”となりますが、サーバアプリケーションを使った処理では、サーバに用意するプログラムの仕様にあわせて指定します。 拡張子の付加を必要としない場合には空文字列を指定します。
Ext = ".pss"; ※ .(ピリオド)を含むことに注意 Ext = ""; |
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Download |
PSSファイルのダウンロードURLを指定します。 このプロパティを指定すると、PSSファイルのダウンロードが開始されます。必要なほかのプロパティはDownloadプロパティをセットする前に指定しておく必要があります。 実際にWEBサーバへ送られるリクエストは、Downloadで指定したURLを次のルールで置き換えたものになります。 ・末尾にブロック番号を示す数字 nnnnnnnn を付加します。 ・さらに、Extで指定した拡張子を付加します。
次の指定では、下記のようにWEBサーバへリクエストが送られます。
Ext = ".pss"; Download = "http://server/sample/"; http://server/sample/00000001.pss http://server/sample/00000002.pss http://server/sample/00000003.pss
また、次のように接続中のサーバから相対的に指定することも可能です。
Ext = ".pss"; Download = "sample/"; http://server/sample/00000001.pss http://server/sample/00000002.pss http://server/sample/00000003.pss
拡張子を指定せずに、サーバプログラムを呼び出す場合は、以下のようになります。
Ext = ""; Download = "sample/getpss.asp?id="; http://server/sample/getpss.asp?id=00000001 http://server/sample/getpss.asp?id=00000002 http://server/sample/getpss.asp?id=00000003
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印刷モード 以下の値を指定できます。
このプロパティを1に設定すると、ActiveX起動と同時に印刷ダイアログを表示することなく、自動的に印刷を開始します。 初めて印刷されるフォームの場合は、「通常使うプリンタ」に印刷します。 既に印刷したことのあるフォームの場合は、前回選択したプリンタに印刷します。 PrinterプロパティやScaleTypeプロパティなど、印刷ダイアログの初期値を設定した場合は、その設定に従い印刷します。 プレビュー画面を見せずに自動印刷をしたい場合は、<OBJECT>タグのWIDTH、HEIGHTを0にしてください。
2を設定すると、ActiveX起動と同時に印刷ダイアログを表示します。
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ImagePrint |
イメージ印刷 以下の値を指定できます。
印刷ダイアログの「イメージ印刷」の初期値を設定します。
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OffsetX |
左余白 印刷ダイアログの「余白の調整(左)」の初期値を設定します。 ScaleTypeプロパティが0(用紙に合わせる)の場合は無視されます。
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OffsetY |
上余白 印刷ダイアログの「余白の調整(上)」の初期値を設定します。 ScaleTypeプロパティが0(用紙に合わせる)の場合は無視されます。
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Printer |
プリンタ名 印刷ダイアログの「プリンタ名」の初期値を設定します。 設定したプリンタ名が、クライアントのプリンタに登録されていない場合、通常使うプリンタが選択されます。
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VerticalScale |
拡大縮小-縦 印刷ダイアログの「拡大縮小(縦)」の初期値を設定します。 ScaleTypeプロパティが0(用紙に合わせる)の場合は無視されます。
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HorizontalScale |
拡大縮小-横 印刷ダイアログの「拡大縮小(横)」の初期値を設定します。 ScaleTypeプロパティが0(用紙に合わせる)の場合は無視されます。
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ScaleType |
印刷サイズの調整 以下の値を指定できます。
印刷ダイアログの「印刷サイズの調整」の初期値を設定します。
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Reset |
印刷情報の初期化 以下の値を指定できます。
印刷する帳票に関するクライアントコンピュータに保存された印刷情報を初期化します。 他のプロパティによる印刷情報の指定が無い場合は、プリンタは「通常使うプリンタ」、イメージ印刷は「しない」、余白や拡大縮小は「用紙に合わせる」になります。
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メソッド名 |
説明 |
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HideToolbarButton |
ツールバーのボタンを非表示にします。 呼出形式 HideToolbarButton(id, hide)
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DisableToolbarButton |
ツールバーのボタンを非活性にします。 呼出形式 DisableToolbarButton(id, disable)
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イベント名 |
説明 |
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StateChanged |
印刷状況が変化した際に発生します。 呼出形式 StateChanged(state)
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WEBサーバを利用してPrintStream for InternetExplorerを表示するためのHTMLです。この例では、HTMLファイルとPSSファイルは同じパスに配置されていることを想定しています。
<html> <body> <object id="PrintStm" width="100%" height="100%" classid="CLSID:1975C4F7-69FF-11D4-A96A-00D0B78FCCC0" codebase="/PrintStream.ocx#version=4,0,0,0"> </object> <script language="JavaScript"> <!-- PrintStm.Layout = 1; PrintStm.Ext = ".pss"; PrintStm.Download = "./"; PrintStm.Print = 0; PrintStm.ImagePrint = 0; PrintStm.OffsetX = 0.5; PrintStm.OffsetY = 0.8; PrintStm.Printer = "Canon LBP3410"; PrintStm.VerticalScale = 0.2; PrintStm.HorizontalScale = 0.2; PrintStm.ScaleType = 1; PrintStm.Reset = 0; PrintStm.HideToolbarButton(0, 1); PrintStm.DisableToolbarButton(9, 1); --> </script> <script language="JavaScript" for="PrintStm" event="StateChanged(value)"> <!-- alert("StateChanged value="+value); --> </script> </body> </html>
表示例
上記の例では、PrintStream for InternetExplorerはInternet Explorerの画面いっぱいに表示されます。大きさを変える場合には<object>タグのwidthとheightを変更します。