Biz/Browserは、起動すると次の動作を行います。
Rootオブジェクトの下にSYSオブジェクトを構築します。アプリケーションのCRSがロードされる前に生成されるため、いつでも参照できます。
標準では、ルートハンドラ用CRSファイルが以下の場所にインストールされます。
C:\Program Files\AXIS SOFT\BizBrowser\settings.v41\default\rootHandler.crs
このCRS(rootHandler.crs)がある場合は、"//"(Rootオブジェクト)にGetメソッドで取得します。
rootHandler.crsは、マウスの右クリックに対してシステムメニューに相当するポップアップメニューを表示するためのスクリプトです。
ルートオブジェクトの直下にあるFormにOnRClickedイベントハンドラを作成すると、ルートハンドラは右クリックイベントを受け取ることができず、ポップアップメニューは表示されなくなります。
では実行されません
以降はこの動作は廃止されました
初期画面はコマンドラインパラメータと、インストール状況で変化します。
コマンドラインパラメータでURLが指定された場合
指定されたURLを"//"(Rootオブジェクト)にGetメソッドで取得します。このCRSファイルはキャッシュの対象外で必ずサーバからダウンロードされます。
コマンドラインパラメータでURLが指定されない場合
ログイン画面を表示します。ログイン画面はCRSスクリプトで作成されており、標準では以下の場所にインストールされます。
Biz/BrowserXE C:\Program Files\AXIS SOFT\BizBrowser\settings.v41\default\login.crs
Biz/BrowserV C:\Program Files\AXISSOFT\BizBrowserV\settings.v50\default\login.crs
Biz/BrowserAI /data/data/jp.co.axissoft.biz/files/assets/default/login.crs
このCRS(login.crs)がある場合は、"//"(Rootオブジェクト)にGetメソッドで取得します。
login.crsが見つからない場合は、ログインプロンプトのダイアログを表示し、初期化動作を終了します。
Biz/Browser Vより、起動時やLoginメソッドでCRSを読み込み完了まで表示される「ローディング画面」がカスタマイズ可能になりました。
以下のレジストリの下に値を設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AXISSOFT\BizBrowser\5.0\profiles\5.0.0\
(64bitOSの場合、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\AXISSOFT\BizBrowser\5.0\profiles\5.0.0\)
名前 |
型 |
既定値 |
説明 |
LoginEffect |
REG_DWORD |
2 |
以下の値を指定します。 0:ローディングが完了するまで画面は表示されない 1:ローディング画面を表示/進捗状況は非表示 2:ローディング画面を表示/進捗状況を表示(□を複数行) 3:ローディング画面を表示/進捗状況を表示(□を単一行) 4:ローディング画面を表示/進捗状況を表示(○を複数行) 5:ローディング画面を表示/進捗状況を表示(○を単一行) |
LoginBaseColor |
REG_DWORD |
7b2f22 (紫に近い色) |
背景色のRGB値を指定します。 DWORD値としては、値が青緑赤の順になるので注意してください。 |
LoginTextColor |
REG_DWORD |
e8dcd4 (白に近い色) |
文字色のRGB値を指定します。 DWORD値としては、値が青緑赤の順になるので注意してください。 |
LoginTextMax |
REG_DWORD |
23 |
文字の最大サイズ(pt) 文字サイズはウィンドウの大きさと文字列の長さで自動調整されますが、文字が大きくなりすぎないように制限する場合に指定します。 |
LoginText |
REG_SZ |
"Loading ..." |
表示する文字 |
LoginBG |
REG_SZ |
なし |
背景画像のファイル(ファイル名フルパス) |
LoginTitle |
REG_SZ |
“Biz-Collections Biz/Browser V” |
ローディング完了までタイトルバーに表示される文字 より追加されました |
ローディング画面に任意の画像を表示できます。
以下の順で、画像ファイルがあればそれを使用します。
(1)前述のレジストリでLoginBGに設定があれば、その画像ファイルを使用する。
(2)<Biz/Browserインストールフォルダ>\settings.v50\default以下にloading.bmp、loading.png、loading.jpgという名前のファイルがあれば、そのファイルを使用する。
ローディング画像が指定された場合は、ローディング画面の進捗状況は表示されません。背景色の指定(LoginBaseColor)のみ有効です。
デバッグ情報(コアダンプ)の出力制御
より追加されました
Biz/Browserの実行中にハンドリングされない例外がCRS実行エンジンに補足された場合、デバッグ情報(コアダンプ)を出力し、処理を中断します。
Biz/Browser V 5.0.2、およびBiz/Browser Mobile 4.5.0より、このデバッグ情報(コアダンプ)の出力制御をコマンドラインパラメータにて行えるようになりました。
コマンドラインパラメータの形式は下記のとおりです。
/coreDump [n]
値 |
説明 |
0 |
デバッグ情報(コアダンプ)を出力しません |
1 |
ハンドリングされていない例外が発生した場合、デバッグ情報(コアダンプ)を出力します。 コアダンプがすでに存在する場合、上書きされます。 (従来のBiz/Browserの動作と同等です) |
2 |
ハンドリングの有無にかかわらず、例外が発生するたびにデバッグ情報(コアダンプ)を出力します。 コアダンプファイル名にはプロセスIDと4桁の連番が付与され、コアダンプが出力される度に新たに作成されます。 |
省略した場合、1が指定されたものとみなします。
ではショートカット作成時に指定することが可能です。
Mobile版での排他実行およびURL移動指定
より追加されました
のみ有効な動作です
Mobile版では複数のBiz/Browser Mobileの同時起動は行えません。すでにBiz/Browser Mobileが実行されている場合、新たにBiz/Browser Mobileを起動すると既に起動していたBiz/Browser Mobileをアクティブにし、自身はそのまま終了します。
コマンドラインパラメータで/forceオプションおよびURLが指定されている場合、すでに起動しているBiz/Browser Mobileをアクティブにした上、指定のURLに強制的に移動(loginメソッドを実行)を行います。
Android版での排他実行及びURL移動指定
のみ有効な動作です
Android版では複数のBiz/Browser AIの同時起動は行えません。すでにBiz/Browser AIが実行されている場合、下記のように動作します。
・Biz/Browser AIのアイコンをタップして起動した場合、起動中のBiz/Browser AIをアクティブにします。
・ログイン先URLが指定されたBiz/Browser AIのショートカットをタップして起動した場合、すでに起動しているBiz/Browser AIをアクティブにした上、指定のURLに強制的に移動(loginメソッドを実行)を行います。
以上で起動処理は終了します。